犬のシャンプーで何に気を付ければ良いのかな
犬の皮膚や被毛はデリケートなので、汚れや皮脂をシャンプーで洗い流してしっかり乾かすことがとても大切です。
そもそも、犬にシャンプーをする必要があるのかな?
はい。
水洗いだけでは取れない汚れは毛玉の源。
愛犬は痛いし、皮膚にも良くないですね。
シャンプーは、犬の汚れを落として皮膚や被毛を健康に保つためにとっても大切です。
この記事でわかること
- 自宅で愛犬のシャンプーをする理由
- 愛犬のシャンプーをする際のコツ
- 自宅で愛犬のシャンプーをする際のよくある間違い
≪ 取得した資格≫
- 愛玩動物育養管理士
- JADP公認上級ペットケアアドバイザー
- JADP公認トリマー・ペットスタイリスト
- JADP公認ドッグセラピスト
犬との暮らし16年、 多頭飼い歴7年、
保護犬ボランティア歴7年。
自他ともに認める犬が大好きな過保護飼い主です。
Instagram(フォロアーさん1万人)では我が家の愛する娘🐶達との生活と最新情報を投稿しています。
※記事内に広告があります。広告の収益は看取りボランティア施設設立の資金にさせて頂きます。
自宅で愛犬のシャンプーをする理由3選|愛犬にも飼い主にも嬉しい効果あり
自宅で愛犬のシャンプーをする方が良い理由は経済面が大きいですね。
しかし、経済面以外にも愛犬も飼い主もうれしい理由があります。
自宅でシャンプーをするメリットを大きく分けると下記の3つ。
- 経費を削減できる
- 愛犬の汚れや匂いが気になったらすぐに対応できる
- 体調に合わせたシャンプーができる
詳しく説明しますね。
1.経費を削減できる
トリミングサロンで愛犬のシャンプーをする場合、1回あたり3,000円〜5,000円程度の費用。
室内で飼いやすいトイ・プードルはさらに高額になるでしょう。
自宅でシャンプーする場合は、シャンプー剤やコンディショナーなどの消耗品代のみで済むため、大幅なコスト削減になります。
例えば、小型犬のシャンプーとトリートメントの1回分の量は約20mgずつ。
500円前後の料金で済みますよ。
浮いたお金で良い食事やおやつを買ってあげられますね。
2.愛犬の汚れや匂いが気になったらすぐに対応できる
自宅でシャンプーが出来ると、汚れや匂いが気になったらすぐに対応できるのは気持ちがいいですよ。
愛犬や自分のタイミングで出来るのがとっても楽です。
トリミングサロンにお願いすると、時間の予約をしてその時間に連れて行かなくてはいけません。
また、お迎えに行く時間と手間を考えると自宅でサッとした方が負担が少なくなります。
愛犬も、トリミングサロンでシャンプーして頂いた後、お迎えを待っているよりも自宅で大好きな飼い主に洗ってもらった方が嬉しいと思いますよ。
犬種や生活環境、運動量などによって異なりますが、
シャンプーは1ヶ月に1回程度が基準です。
3.体調に合わせたシャンプーができる
自宅で愛犬のシャンプーをする場合、トリミングサロンに連れて行く場合と比べて、体調に合わせてシャンプーできます。
具体的には、
- 体調が悪い時にすぐに対応できる
- 皮膚や被毛の状態に合わせてシャンプーできる
- 愛犬のストレスが少なくてすむ
というメリットがあります。
愛留守番がちな我が家では
大切なコミュニケーション時間になっています。
自宅で愛犬のシャンプーをする際の3つのコツ
自宅で愛犬のシャンプーをする際に気を付けたいポイントをまとめました。
自宅で愛犬のシャンプーをする際の3つのポイント
- 愛犬に 合ったシャンプーを選ぶ
- シャンプーを完全に洗い流す
- 毛根までしっかり乾かす
愛犬の健康のためになりますので、ポイントをしっかりを押さえましょう。
時々、人間のシャンプーを使っている話を聞きますけれど、これは絶対にやめてください。
犬の皮膚は人間よりもかなり薄いためシャンプーが刺激的過ぎて皮脂が落ち過ぎてしまうことがあります。
ワンちゃんの皮脂は皮膚を守るための重要な要素
落としすぎてしまうとしばらくは外からの刺激から皮膚を守る力がめちゃくちゃ弱くなってしまいます。
1.愛犬に合ったシャンプーを選ぶ
犬のシャンプー選びは重要です。
まずは、成分表がないシャンプーはNG。
ペット用シャンプーに成分の表示義務はありません・・・。
成分がしっかり表記されているものを選ぶのが基本のキですね。
成分は入っている量が多いものから表記してあります。
犬の毛の種類 | 肌質 | 特徴 | 成分 |
高級アルコール系 | 洗浄力が高いが皮膚への負担が大きい | ラウレス硫酸系・スルホン酸系など | |
石鹸系 | オイリー肌 | 油分や脂分に強いが、すすぎにくい | 脂肪酸・石鹸素地など |
アミノ酸系 | 敏感肌 乾燥肌 | 皮膚に優しいが洗浄力が弱い | ラウロイル・ココイル・Nアシルなど |
ベタイン系 | 敏感肌 乾燥肌 | 最も皮膚に優しいが洗浄力が弱い | ベタイン |
高級アルコール系は安価で洗浄力が強いのですが、刺激が強いので、汚れの強い場合以外は控えましょう。
石鹸系のシャンプーは脂汚れに強いのですが、必要な油脂まで取ってしまう可能性があるシャンプー。
オイリー肌の犬に使ってあげてください。
アミノ酸系やベタイン系は高級シャンプーに多く、キャッチコピーに使われます。
洗浄力は弱いですが,皮膚や被毛に優しい低刺激のシャンプー。
ですが、成分表を見てアミノ酸系やベタイン系の次に高級アルコールがある商品は刺激が強い可能性があります。
愛犬の肌質や汚れ、匂いの状態を見てシャンプーを選び、使い分けることが大切です。
▽ベタイン系の低刺激シャンプー
匂いや色は犬には要らない成分。
でも、殆どの商品に入っているのが現状です。
そんな中で、無香料・無着色は希少でありがたい。
▽無香料・無着色シャンプー
2.シャンプーを完全に洗い流す
愛犬を自宅でシャンプーしたときにシャンプーをしっかり流さないといけない理由は、以下のとおりです。
- 皮膚や毛を乾燥させる
- 皮膚炎やかゆみの原因になる
- 臭いの原因になる
シャンプー剤には、皮脂や汚れを落とすための洗浄成分が配合されています。
この洗浄成分は、皮膚や被毛の油分や水分も落としてしまうため、しっかり流さないと皮膚や被毛が乾燥してしまいます。
また、シャンプー剤に残った洗浄成分は、皮膚炎やかゆみの原因に。
さらに、シャンプー剤に残った洗浄成分や汚れは、臭いの原因にもなります。
シャンプー剤をしっかり流して、皮膚や被毛に残らないようにすることが大切です。
シャンプーをしっかり流す際は、以下の点に注意しましょう。
- シャンプーの泡がなくなるまで、シャワーでしっかり流す
- すすぎ残しがないように、指で皮膚や被毛を触って確認する
- シャンプー剤の成分表示を確認して、長時間流さなければならないシャンプーの場合は、指示に従って流す
完全にシャンプーが洗い流されるとキュッキュッとする感触になりますよ
3.毛根までしっかり乾かす
毛根は、水分を吸収しやすいため、しっかり乾かさないと、以下の問題が発生する可能性があります。
- 皮膚炎や感染症
- 臭い
- 皮脂や汚れが残る
シシャンプー剤の残っている水分は乾燥させることで蒸発させます。
毛根までしっかり乾かして、洗浄成分や皮脂や汚れを残さないようにすることが大切です。
▽我が家のシャンプー後▽
毛根までしっかり乾かすことは、以下のようなメリットがあります。
- ブラッシングがしやすくなる
- 毛玉ができにくくなる
- 被毛がまとまりやすくなる
ブラッシングがしやすくなることで、抜け毛や汚れを落とします。
毛玉ができにくくなることで、被毛がきれいに保持。
被毛がまとまりやすくなることで、スタイリングがしやすくなりますよ。
我が家の乾かす方法を詳しく最後にご紹介しています。
トリミングサロンで習った方法なので是非取り入れてください。
▽水泳選手愛用の超吸水&超排出タオル『セーム』の動画はこちら▽
我が家(3姉妹)のシャンプー&ドライ方法
自宅で愛犬のシャンプーをする際のよくある間違い5選
自宅で愛犬のシャンプーをするのは大変です。
なので、ほとんどの人がやってしまいがちは「まぁ良いか」は絶対にNG
犬の皮膚は人よりずっとデリケートです。
- ブラッシングをせずにシャンプーをする
- 香りの強いシャンプーを使う
- リンスインシャンプーを使う
- ブラッシングをしないでドライヤーをする
- 表面が乾いたらドライヤーを止める
下記で詳しく説明します。
今日からは絶対やめましょう。
1.ブラッシングせずにシャンプーをする
ブラッシングをせずにシャンプーをすると多くのデメリットがあります。
- 汚れやもつれが残り、シャンプーの効果が低下
- 毛のもつれが生じ、痛みや不快感のリスク
- 皮膚の健康に悪影響を及ぼす可能性
- シャンプーの効果が低下し、清潔な毛並みの維持が難しくなる
- 愛犬にストレスを引き起こす可能性
ブラッシングは愛犬の美しい毛並みを維持し、皮膚の健康を保つために欠かせません。
2.香りの強いシャンプーを使う
香りの強いシャンプーを使うと犬の鼻や呼吸器に影響を与える可能性があります。
特に気管支の問題を抱える犬にとって問題。
さらに、香りの強いシャンプーに含まれる化学物質は、犬の健康に影響を及ぼすことがあります。
肌トラブルやアレルギーを持つ犬にも、香りの強い製品はやめた方が良いですね。
良い匂いが良いのは人のエゴ。
無臭のシャンプーの方が愛犬は喜びますよ
3.リンスインシャンプーを使う
リンスインシャンプーを使うと皮脂を過剰に取り除き、皮膚の乾燥やかゆみのリスクを高める可能性があります。
リンスインシャンプーは通常、シャンプーとリンスが一緒になったもので、洗浄力が強い商品が大半。
また、強い洗浄力で被毛が乾燥しやすくなります。
特に長毛種の犬にとって、乾燥した毛はもつれや切れ毛を引き起こす可能性があるでしょう。
シャンプーとリンスは別がオススメですね。
4.ブラッシングをしないでドライヤーをする
愛犬のシャンプー後、毛根までしっかりと乾かさないでいると被毛が伸ばされず、毛玉が形成される可能性が高まります。
これらの毛玉は愛犬に不快感や痛みをもたらし、また汚れの温床に。
また、 ブラッシングは、シャンプーだけでは取り除けない汚れや残留した皮脂を効果的に取り除き、被毛を清潔な状態に保ちます。
ドライヤーを使用する際には、ブラッシングを行いながら被毛を伸ばしましょう。
これにより、毛玉を防ぎ、愛犬の被毛を清潔で健康な状態に保つことができます。
5.毛根まで乾いていない状態でドライヤーを止めてしまう
愛犬のシャンプー後、毛根までしっかりと乾かさないと湿った被毛は湿度や暗さによりカビや真菌の繁殖を促すリスクがあります。
湿ったままでは毛根が弱まり、毛の質が低下。
カビや真菌の存在はかゆみや皮膚のトラブルの原因となり、毛の品質や見た目にも悪影響を及ぼす可能性があります。
愛犬の健康と美容を保つために、シャンプー後の乾かし作業を怠らないようにしましょう。
まとめ~我が家(3姉妹)のシャンプー&ドライ方法~
我が家は3姉妹の多頭飼い。
毎月ペットサロンに連れていくと莫大な費用が掛かるので、毎月1日、自宅でシャンプーday。
シングルコートでストレートヘアの乾きが一番早い長女チワワからスタート
1犬ずつお風呂に行って、シャンプー・リンスをし『セーム』という水泳をする方がよく使っている超吸収&超絞れるタオルで7割位まで乾かします。
足先や脇は乾きにくいので、この時点でしっかりと水分をとるとドライヤー時にとても楽チン。
部屋に戻りドライヤーをかけながら、ブラッシングをします。
毛根の毛がダマになっている場合は乾いていない証拠。
毛をかき分けて、毛根までサラサラのパラパラになるまでしっかり乾かします。
大変ですが、愛犬との大切な時間。
トリミング教室で教わった一番大切な言葉は
「タオルでどれだけ乾かせるかが勝負です」