犬が亡くなったら|愛犬の穏やかな眠りへのケアと埋葬の最善策

目次

愛犬が亡くなったら

愛犬が永眠した時、その愛情深い生涯を尊重し、安らかに眠るために私たちができることがあります。

以下では、体の清め方と穏やかな眠りを迎えるための方法について解説します。

1. 清拭をする


清拭とは、死後硬直が始まる前に愛犬の体や毛をきれいにすることです。

清拭することで、愛犬の最後の姿をきれいに整え、愛犬に敬意を表すことができます。

まず、ぬるま湯で湿らせた清潔なタオルを用意します。

そのタオルで愛犬の顔や身体を優しくなで、毛並を整えてあげましょう。

2. 愛犬の寝かせ方

愛犬が穏やかな眠りを迎えるためには、まずその寝かせ方が重要となります。

一般的には、愛犬を横向きに寝かせ、頭部を少し高くするように枕やタオルを使用します。

この寝かせ方は自然な寝姿を模倣し、愛犬が穏やかに、自然に眠っているかのようなイメージを作り出します。

また、頭部をやや高くすることで、口や鼻から体液が出る可能性を減らすことができます。

亡くなった直後の愛犬の体がそのまま保たれるよう、トイレシートや毛布等を下に敷いてあげると良いでしょう。

3. 適切な冷却方法

適切な冷却作業で遺体の腐敗を遅らせます。

より長く愛犬との最後の時間を大切に過ごすためには大切です。

エアコンの設定は低い温度にし、部屋全体を涼しく保ちましょう。

ただし、過度に冷やしすぎると、愛犬の体が硬くなってしまうことがありますので注意が必要です。

さらに、エチレングリコールを使用していない硬い保冷剤を愛犬の身体にあてると、より効率的に遺体を冷やすことができます。

特に、首すじや脇の下に保冷剤を当てると血流の多い部位を冷やすことができ、全体の冷却効果を高めます。

また、水で濡らしたバスタオルを愛犬の体にかけて、エアコンや扇風機の風を当てると効率よく体を冷やすことができます。

この方法は、室内の湿度を保つとともに、直接保冷剤を当てることによる肌のダメージを避ける効果もあります。

以上のような適切な冷却方法は、愛犬が穏やかな眠りを長く続けるための大切な手順です。

心をこめて、静かに、そして丁寧に行いましょう。

エチレングリコールを使用していない保冷剤とは
  • 見た目  白色またはクリーム色で、固形の物質が入っています。
  • 触った感じ   ざらざらしていて、固い感触です。

もし、エチレングリコールを使用していない保冷材を使用したい場合は、パッケージに「エチレングリコールフリー」または「無毒」と記載されているものを選んでください。

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死後硬直の理解と対処法

1.死後硬直とは?

死後硬直は、生命活動が停止した後、筋肉が硬直する現象を指します。

死亡直後の筋肉は一時的に弛緩しますが、その後すぐに硬直が始まります。

この硬直は死後6~8時間くらいから始まり、約24時間持続するとされています。

硬直が始まった部位は、咬筋(あごの筋肉)、前足、後ろ足の順に解けていきます。

2. 死後硬直が始まったときにすること

死後硬直が始まった時点では、遺体の扱いに注意が必要です。

硬直が始まった遺体は、関節が固まって動きにくくなります。

この時期に無理な動作をさせると、筋肉や皮膚が傷つくことがあるため、慎重に扱うことが求められます。

4.目が閉じないときの対処方法

愛犬が亡くなるとき、目が閉じないことがあります。

そんな時、温かく湿らせたソフトな布を用意します。

優しく布で犬の目の周りを拭き、丁寧に目蓋を下から上へと押し上げます。

これを数回繰り返すことで目が自然に閉じることがあります。

目が閉じたら、乾いたタオルで目をやさしく覆います。これにより目が開くのを防ぎます。

愛犬の埋葬方法

愛犬の埋葬方法は、火葬や土葬、合同慰霊碑を利用する方法が一般的です。

火葬

犬は火葬する方法が一般的です。

火葬は、火葬業者に依頼することで行われます。

火葬方法には、合同火葬や個別火葬などがあります。

土葬

火葬せずに、愛犬の遺体をそのまま土葬する方法も選択肢の一つです。

腐敗臭を防ぐために1m以上掘って埋葬しましょう。

火葬と土葬のメリットとデメリット

火葬と土葬は、それぞれメリットとデメリットがあります。

火葬のメリットは、比較的簡単で迅速に行うことができる点です。

火葬手続きは比較的簡単であり、遺体を焼却することで迅速に処理することができます。

また、火葬によって得られる遺骨はコンパクトになるため、保存や移動が容易です。

一方、火葬のデメリットは費用です。

火葬には一定の費用がかかります。

土葬のメリットは、火葬よりも費用が安く済むことです。

しかし、土葬にはいくつかのデメリットも存在します。

まず、土地の所有権や地域の法規制など、さまざまな要素を考慮する必要があります。

また、遺体の腐敗によって臭いや衛生面の問題が発生する可能性もあります。

火葬と土葬、それぞれには利点と欠点があります。

適切な方法を選択するためには、自身の状況や希望に合わせて検討することが大切です。

家族や専門家に相談して、焦らず、じっくり検討しましょう。

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火葬の方法

合同火葬一度にたくさんのペットと一緒に焼く
個別一任火葬業者に依頼して返骨までをしてもらう
個別立会火葬収骨までを立ち会って行う
訪問火葬火葬設備を備えている車に出張してもらい焼き上げてもらう

以上のように、犬の火葬業者の種類には、合同火葬、個別一任火葬、個別立ち合い火葬、訪問火葬など

業者の信頼性について、口コミや評判を調べることができます。

また、業者が所属する団体や資格についても調べてみると良いでしょう。

火葬業者の料金

犬の火葬費用は、犬の大きさや体重、火葬方法、火葬業者によって異なりますが、相場として下記の料金を参考にして下さい。

  • 小型犬:1~2.5万円
  • 中型犬:2.5~3万円
  • 大型犬:3~5万円
  • 超大型犬:5~6万円
火葬費用の内訳
  • 火葬
  • 遺骨の受け取り
  • 火葬前の身体検査
  • 遺体の搬送
  • 火葬後の遺骨の処理
  • 火葬証明書の発行  
火葬業者による追加サービス
  • 遺体の搬送や収骨の際の花輪や供花
  • 遺体の処理や清掃
  • 遺体の保存や冷凍
  • 遺体の安置場所の提供
  • 遺体の供養や墓地の手配

※火葬業者によって異なるため、事前に確認することが大切です。

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まとめ

この記事では、愛犬が穏やかな眠りを迎えるための最後のケアについて解説しました。

愛犬の体を清める儀式は、敬意と愛情の表現です。

愛犬の顔や身体を優しくなで、毛並みを整えることで、最期の尊厳を守ります。

また、愛犬の体を冷やすことも重要です。

火葬と土葬の違いやそれぞれのメリット・デメリットを理解し、自身の状況や希望に合わせて選択することが重要です。

この資料を参考にして、愛犬が亡くなった時に適切な処置を行い、最後のお別れをして下さい。

愛犬のために敬意と愛情を持って行う最後のケアと火葬は、飼い主としての責任と愛情の表れです。

愛犬が安らかな眠りにつくことで、飼い主自身も心の平穏を得ることができます。

愛犬との別れは辛いものですが、このガイドが少しでも飼い主の心の支えとなれば幸いです。

大切な家族である愛犬との最後の贈り物として、この資料を活用してください。

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