犬を飼うと散歩しなきゃいけないよね・・・。
犬を飼うなら散歩はさせてあげたいですね。
散歩時間はどれ位が良いのかな・・・。
室内で飼いやすい小型犬なら1日30分位かな。
散歩がどうして必要なのかを考えてしまうかもしれません。
小型犬で小さいから、そこまで運動しなくて良いと思う気持ちも分かります。
ですが、犬にとって散歩は運動だけではありません。
犬の心身の健康を保つための非常に効率的な活動です。
この記事で分かる事
犬にとって散歩とは
必ず成功する散歩トレーニング方法
散歩に行く際の注意点
なぜ犬は散歩が必要
1.散歩は犬にとって効率のいい運動
散歩は犬にとって非常に重要な身体運動の方法です。
広い空間を歩くことで沢山の筋肉を使うので体力を鍛えることができます。
また、室内では難しい有酸素運動なので、心臓や循環器系の健康維持にも役立ちます。
2. 社会化勉強にもってこい
散歩は犬にとって沢山の経験をする場所。
他の犬との出会いは自分とは違う行動を理解し、適切なマナーや行動を学ぶ助けとなります。
沢山の人との出会いは人への警戒心を無くし、
人が好きになるのに大切ですよ。
また、犬や人以外のさまざまな動物やモノと遭遇することは、新しい生き物や環境に対する恐怖を克服し、自信を持つことに繋がります。
3. 脳の活性化に新しい刺激は欠かせない
散歩は犬にとって精神的な刺激を与える大切な活動です。
犬は「視覚」「聴覚」「臭覚」を使って周囲の環境を感じ取り、新しい刺激を感じるでしょう。
新たな刺激を求めて探索することは脳を刺激。
脳が刺激されると学習力や記憶力が向上し、理解力を深めます。
集中力や注意力も鍛えられますよ
4. ストレス発散にも欠かせない
適切な運動と刺激が不足しているとストレスが溜まり問題行動(過剰吠え、破壊行動など)をする可能性があります。
ストレスは万病の源です。
散歩は効率的に運動と刺激を与えてストレス発散効果抜群の楽しい行動です。
散歩に行かずに運動や新しい刺激を与えて心身の健康を保つのはとても大変。
散歩のトレーニング方法
犬にとって散歩は心身の健康に必要ですが、危険で注意しなくてはいけない事が沢山あります。
犬も分かっているので初めは怖がります。
トレーニングで犬も飼い主も自信を付けてから外への散歩に行きましょう。
1.いつも生活している室内でハーネスやリードに慣れさせる
犬は警戒心が強く、いきなり拘束される道具を付けると恐怖から逃げようとして暴れたりします。
なので、暴れても逃げても大丈夫な場所でハーネスやリードを付けて道具に慣れることから始めましょう。
2.リードを引っ張らないトレーニングをする
犬の散歩でリードを引っ張らないトレーニングはとても大切。
リードを引っ張ると犬の首に負担がかかり痛みを感じるため、犬はストレスを抱えます。
この状態では飼い主の指示に従うことが難しくなり逃げようとします。
また、恐怖や警戒心から周囲の刺激に敏感に反応し危険な場所に飛び込んだり、他の犬や人に襲い掛かったりする可能性も高まり非常に危険です。
リードを引っ張らないトレーニングは、飼い主に任せれば散歩は安心だと思わせるトレーニングです。
飼い主との信頼関係が築かれることで、より楽しく安全な散歩を楽しむことができるのです。
1. ストップ&スタートトレーニング
散歩中に犬がリードを引っ張るときは、立ち止まって歩かないようにします。
犬がリードを緩めるまで待ち、緩んだら再び歩き始めます。
この繰り返しを行うことで、犬はリードを引っ張っても進まないことと、飼い主の指示を待つことや集中することを学びます。
2. 方向転換トレーニング
犬がリードを引っ張った場合、急に方向を変えることで注意を引きます。
犬がリードを緩めたときには褒めたりごほうびを与えたりしましょう。
犬はリードを引っ張ると進むことができないことと、飼い主との連携や指示に従うことを学びます。
方向転換の練習はなかなか進まないので、短い距離でも運動量は多く、室内でトレーニングをしながらしっかり運動ができます。
3.ハーネスやリードを付けると動かない場合
ハーネスやリードを付けると怖くて動かない場合があります。
その時は飼い主がリードが伸びきる距離まで先に歩き、おやつを見せながら「オイデ」をして下さい。
飼い主の所まで来たらご褒美をあげて思いきり褒めましょう。
この繰り返しでハーネスやリードを付て歩くことに慣れて頂きます。
ハーネスやリードを付けずに「オイデ」の練習が出来ているとスムーズに散歩トレーニングに行けますね。
4.短い距離から始める
室内で一緒に歩き、左右に曲がったりターンをしたりが自然と出来るようになったら外に出ます。
新しい場所を怖がる犬は多いので、短い距離から始めて下さい。
犬が散歩に慣れてきたら、徐々に距離を伸ばしていきます。
5. 段階的にトレーニング場所を考える
最初の段階では広い公園や静かな場所など、リードを緩めやすく犬が自由に歩ける場所で練習しましょう。
慣れ親しんだ場所からステップアップすることで、犬は自信を持って新しい場所に向かうことができます。
6. 沢山褒める
犬がリードを緩めたときには褒めたりおいしいおやつをあげましょう。
おいしいおやつや褒め言葉は散歩が楽しい経験になる一番の近道です。
7. 辛抱強く一貫性を保つ
犬を上手に散歩させるためには辛抱強く、一貫性を保つことが大切です。
すぐに犬が上手に散歩できるようはなりません。
ですが、根気よくトレーニングを続ければ必ず上手に散歩できるようになります。
8. 犬の様子を観察する
散歩中は犬の体調と反応を注意深く観察しましょう。
疲れやストレスの兆候が見られたら、休憩や散歩の時間の調整が必要です。
犬がリラックスしている様子や楽しそうな表情を見せたら、散歩の成功です。
散歩をする際の注意点
愛犬との散歩は、ただ単に運動する時間ではなく、心と心を通わせ、愛犬との絆を深めるとても特別な時間です。
愛犬が安全で楽しい時間を過ごすためには、いくつかの注意点を念頭に置くことが重要です。
1.適切なリードの使用
リードは犬を制御し、一緒に歩くための最も重要なツールの一つです。
適切な長さと強度のリードを選び、優しくしっかりとリードを持ってください。
リードやハーネスの選び方は安全性と耐久性を重視します。
リードはナイロンや革製リードは耐久性があり、手入れも簡単です。
ハーネスは犬の体にしっかりとフィットし、適度な締め付け感がありつつも窮屈ではないことが重要です。
購入前は愛犬の胴回りをしっかり測りましょう。
\ハーネスやリード選びはこちらを参考にして下さい/
2. 環境への注意
散歩中には常に周囲の環境に警戒心を持つことが重要です。
他の犬や人々、車、自転車など、予期せぬ出来事や危険が隠れている可能性があります。
犬が危険な物を口にしないように注意する事も大切ですね。
3.犬種別の散歩の時間と回数
犬種によって散歩の時間や頻度は異なります。犬の特性を理解し、それに合わせた散歩計画を立てましょう。
小型犬(10Kg以下の犬種) ⇒ 1日2回、各15-30分
トイ・プードル(小型犬)
ミニチュア・ダックスフンド(小型犬)
中型犬:約10kgから25kg程度の犬種 ⇒ 1日2回、各30-60分
紀州犬(中型犬)
ウェルシュ・コーギー・ペンブローク(中型犬)
大型犬:一般的に体重が約25kg以上、場合によっては50kg以上になる犬種 ⇒ 1日2回、各45-60分以上
ゴールデン・レトリバー(大型犬)
秋田犬(大型犬)
※これらは一般的な目安であり、個々の犬の性格や年齢・体調により適切な散歩時間や頻度は変わります。
4.寒い・暑い季節の注意点
寒い季節の注意点
犬は寒さに強いイメージがありますが、小型犬や短毛種は寒さに弱い傾向があります。
寒い日には犬用の洋服を着せて散歩に行きましょう。
また、 凍った道路や歩道は滑りやすく、犬が怪我をする可能性があります。
道路の塩や融雪剤を犬が食べると中毒を起こす危険性があるので、散歩から帰ったら犬の足を拭いて清潔に保つようにしましょう。
- 体が小さい犬種(チワワ、ヨークシャーテリアなど)
- 被毛が短い犬種(ダックスフンド、ビーグルなど)
- 温かい地方で生まれた犬種(マルチーズ、ミニチュアピンシャーなど)
- 被毛がない犬種(ミニチョアピンシャー、チャイニーズ・クレステッド・ドッグ)
- シングルコートの犬種(トイプードル、マルチーズなど)
チワワ
ミニチュアピンシャー
マルチーズ
シングルコート
シングルコートの犬種はオーバーコートという防水・保温性に優れている被毛が無いので寒さに弱い傾向があります。
\犬の被毛をもっと知りたい方はこちら/
抜け毛が少ない小型犬おススメ5犬種の特徴と基礎知識
暑い季節の注意点
犬は汗腺が少ないため、暑さに対する耐性が低くなります。
高温時には散歩を控え、早朝や夕方の涼しい時間に散歩をするようにしましょう。
また、 暑い日にはアスファルトが高温になり、犬の足に火傷を引き起こす可能性があります。
可能であれば、草地や影のある場所を選んで散歩をしましょう。
- 鼻が短い犬種(ブルドッグ、ペキニーズなど):喉から気管にかけての構造が狭く呼吸がし辛い
- 足が短い犬種(パグ、フレンチ・ブルドッグなど):地面が近いので地面の熱を吸収しやすい
- ダブルコートの犬種(ポメラニアン・スピッツなど)
- 寒い地方で生まれた犬種(チャウチャウ、柴犬など)
パグ
ポメラニアン
柴犬
ダブルコート
体温を調節し、皮膚を保護する毛(オーバーコート)と犬の皮膚を清潔に保ち、刺激から保護する毛(アンダーコート)の2種類。
ダブルコートの犬種は寒さに強いですが、被毛が多いので暑さには弱いです。
\犬の被毛をもっと知りたい方はこちら/
抜け毛が少ない小型犬おススメ5犬種の特徴と基礎知識
それぞれの季節に注意しながら、愛犬との散歩を楽しんでください。
5.排泄物の始末
散歩中の犬の排泄物は、飼い主の責任で始末することが必要です。
公共の場では、必ずエチケット袋とマナー水を持参し、犬の排泄物を適切に処理しましょう。
これは衛生的な理由だけでなく、地域社会との良好な関係を維持するためにも重要です。
犬の散歩中に用を足した後、尿の臭いを消すために使用される水です。
市販されているマナー水には尿の臭いを抑える成分が含まれているため、散歩の後にマナー水で犬の足を洗ったり、尿の跡を流したりすることができます。
飲み水と併用して使えるボトルも販売されていますね。
\散歩の必需品を悩んでいる方はこちらをどうぞ/
6.ノミ・ダニ・フィラリア症予防
犬が快適に散歩するにはノミ・ダニ・フィラリア症予防も大切です。
ノミとダニは犬の被毛に寄生し、かゆみや皮膚炎を引き起こすだけでなく、人間にも感染する可能性があります。
フィラリアは蚊によって媒介される寄生虫で、心臓や肺に感染し重篤な病気を引き起こすことがあります。
動物病院で飲ませても大丈夫か相談をしながら駆除薬や予防薬を飲ませましょう。
清潔な環境での生活や定期的なブラッシング、散歩後の被毛のチェックなども予防策として役立ちます。
7.安全を最優先に
散歩中は安全が最優先。
交通量の多い道路や危険な場所は出来るだけ避けましょう。
リードを確実に装着し、予期せぬ状況に備えるために周囲を注意深く観察。
また、日頃と違う行動やしぐさをしたら色々な部分を触って痛みが無いか確認してあげて下さい。
息遣い荒いときや舌の色が悪いなどの症状が見られたら、早めに切り上げて様子を見ましょう。
犬が散歩をより楽しむための方法
1. 新しい経路を試す
新しい散歩経路は「視覚」「嗅覚」「聴覚」を刺激し、犬の好奇心をくすぐります。
同じ経路を繰り返すのではなく、新しい公園、新しい道、新しい自然の景色を探すことで、犬の散歩は新たな冒険になるでしょう。
2. 散歩のペースを変える
犬は色々な速度で散歩を楽しみます。
時に匂いを嗅ぎながらゆっくり歩き、時には一緒に走るととても喜びます。
愛犬のエネルギーと気分に合わせて、散歩の速度を変えてみてください。
3. 犬とのコミュニケーションを大切にする
犬は社交的な動物であり、飼い主とのコミュニケーションが大好きです。
散歩中に犬に話しかけたり、一緒に遊んだりすることで絆を深め、散歩が大好きになります。
スマホを見ながらではコミュニケーションになりません。
愛犬を見ながら散歩してくださいね。
まとめ
犬の散歩は「体力の維持」「社交性を高める」「頭を使う機会を増やす」「ストレスを減らす」ことが出来る素晴らしい活動です。
健康上の問題が無ければ出来る限り散歩に行きましょう。
散歩の訓練はまずは家の中でハーネスやリードに慣れさせることから始めます。
そして、リードを引っ張らないトレーニングをしましょう。
犬がうまくできた時にはたくさん褒めると散歩が大好きになります。
散歩トレーニングは忍耐強く繰り返し行えば必ず出来るようになります。