保護犬とは、動物愛護センターや保健所などの行政に保護された犬のことです。
ですが、一体どうして『保護された』のでしょうか。
その理由には多頭飼育崩壊や飼育放棄、虐待で動物愛護センターに保護されるケースもありますが、
一概に他人事だとは言えないような理由もあります。
犬に辛い思いをさせている飼い主がいると思ったら、警察か動物愛護センター又は地方自治体に連絡をしてください。
情報を元に、飼育改善指導が動物虐待に該当する可能性があるかを判断し対応してくれます。
しつけと虐待を間違えてる人がいますよね。
そして、保護犬がどうして『保護された』のかという理由を知り、【犬を飼う】という事を改めて考えて頂けましたら幸いです。
≪ 取得した資格≫
- 愛玩動物育養管理士
- JADP公認上級ペットケアアドバイザー
- JADP公認トリマー・ペットスタイリスト
- JADP公認ドッグセラピスト
犬との暮らし16年、 多頭飼い歴7年、
保護犬ボランティア歴7年。
自他ともに認める犬が大好きな過保護飼い主です。
Instagram(フォロアーさん1万人)では我が家の愛する娘🐶達との生活と最新情報を投稿しています。
※記事内に広告があります。広告の収益は看取りボランティア施設設立の資金にさせて頂きます。
保護された犬たちの生い立ち
飼い主からの飼育放棄
飼育放棄をする理由
- 問題行動を起こすから(咬む・鳴き止まない・言う事をきかない等)
- 飼い主さんの死亡または病気
- 金銭的な問題(犬が病気になり病院代が払えない等)
- 離婚や引っ越し
問題行動を起こさせたのも飼い主です!
犬は頭が良いので、適切なしつけをすれば直ります。
野良犬
捨てられた又は脱走した犬が野良犬となります。
殆どの飼い犬は餌を捕る事が出来ず、餓死するか病気になり生き残れません。
生き残れるのは体が丈夫なミックス犬が大半を占めます。
犬が脱走しない環境づくりも飼い主の責任です。
多頭飼育崩壊
無秩序にペットが増え、飼い主が適正に飼育できる数を超えた結果、経済的に破綻し、ペットの飼育ができなくなる状況を多頭飼育崩壊と言います。
※環境省は「人、動物、地域に向きあう多頭飼育対策ガイドライン」を作成し、飼い主への指導とペットの不妊・去勢手術や引き取り・譲渡の推進を自治体に呼びかけています。
病気予防の為にも、不妊・去勢手術は必要です。
繁殖引退
販売を目的に子犬を出産してきた母犬が、年齢や病気等で子犬を産めなくなると「引退犬」と呼ばれます。
動物愛護管理法の改正により引退する年齢が決まった事で、無理な出産をさせる事が出来なくなりますが、ブリーダーから引退する犬⇒『保護犬』が増えると予想されています。
生涯出産回数は6回まで、メスの交配は6歳までと制限を設ける
ブリーダー崩壊
犬を大量に繁殖させているブリーダーの多くは劣悪な環境で繁殖を繰り返します。
繁殖できなくなった母犬や病気の子犬は保護犬となります。
※現在は法改正や動物愛護の意識の高まりにより強制的に廃業させられたり、資金繰りが出来なくなり廃業することが多くなりましたが、まだまだ苦しんでいる犬たちがいます。
ブリーダーやペットショップらが飼育できる頭数を従事者1人当たり繁殖犬15頭、販売犬20頭を上限とする。
犬を店頭で販売しない国が増えています。
衝動買いを無くすためにも日本も見習って欲しいです。
問題行動のある飼い主を見かけたら
- 確証がある場合は警察に通報をして下さい。虐待は犯罪です。
- 確証がないようなら、動物愛護センター又は地方自治体に相談をして下さい。
情報を元に、飼育改善指導が動物虐待に該当する可能性があるかを判断し対応してくれます。
愛護動物に対し、みだりにえさや水を与えず衰弱させるなど虐待を行った者
→1年以下の懲役または100万円以下の罰金
愛護動物を遺棄した者
→1年以下の懲役または100万円以下の罰金
ネグレスト
⇒健康管理をしないで放置 ・病気と知りながら看病をしないで放置する事も命に係わる虐待です。
まとめ
保護犬とは、飼育放棄や多頭飼育崩壊、ブリーダー崩壊、虐待などにより、動物愛護センターや保健所などの行政に保護された犬のことです。
保護犬を作っているのも人間、保護犬を救うことが出来るのも人間です。
私達ひとりひとりが出来ることは、飼育している犬を最後まで責任を持って面倒を見ること
苦しんでいる犬を見かけたら警察や動物愛護センターなどに連絡することです。
殺処分だけではなく「保護犬」もゼロにするために、犬を飼う際はしっかりと家族で考える事が大切です。