犬を飼いたいけれど抜け毛が多いとお掃除が大変・・・。
一人暮らしだから、掃除時間が多いのは厳しな
毛が抜けにくい小型犬なら、掃除は少ない時間ですみますよ
今回は室内犬として大人気の毛が抜けにくい小型犬を抜け毛の仕組みから大解剖します。
後半では、おススメの小型犬を5犬種ご紹介します。
≪ 取得した資格≫
- 愛玩動物育養管理士
- JADP公認上級ペットケアアドバイザー
- JADP公認トリマー・ペットスタイリスト
- JADP公認ドッグセラピスト
犬との暮らし16年、 多頭飼い歴7年、
保護犬ボランティア歴7年。
自他ともに認める犬が大好きな過保護飼い主です。
Instagram(フォロアーさん1万人)では我が家の愛する娘🐶達との生活と最新情報を投稿しています。
※記事内に広告があります。広告の収益は看取りボランティア施設設立の資金にさせて頂きます。
犬の毛はどうして抜けるの?
毛が抜けることは、生き物の自然な状態で、犬も例外ではありません。
でも、抜け毛の量や頻度は、犬の種類や健康状態、季節によって変わるります。
まずは、毛の生え変わる周期(毛周期と換毛期)について説明しますね。
毛周期
毛周期とは、
- 成長期(約2-3ヶ月)で毛が伸び、
- 退行期(約2-3週間)で毛の成長が止まり、
- 休止期(約2-4ヶ月)で新しい毛が生える準備を始め、そして古い毛が抜ける
この3つの期間を繰り返すこと。
毛周期は、季節や犬の食事、ストレス、年齢などで変化します。
また、犬種や個々の犬によっても、この毛周期の長さは異なりますね。
毛周期が長い犬種は抜け毛が少ない犬種です。
換毛期
換毛期とは、犬が新しい毛を生やし、古い毛が抜ける時期のことを指します。
これは年に2回、春と秋に発生します。
この期間中、皮膚ケア、特にブラッシングが重要となります。
換毛期は犬の健康を維持するために必要であり、その頻度や抜け毛の量は犬種や個体によって異なります。
その他の原因
毛が抜ける原因は周期や毛の種類以外にも
- 食事のバランスが悪い
- ストレス
- 病気
- 老化
などがあります。
犬の毛は健康のパラメーター
※犬は皮膚病になりやすいので、いつもと様子が違う、抜け毛が多い場合は早めに動物病院に行きましょう。
犬のストレスについては「【愛犬のストレスを見逃すな】ストレスサイン20種&カーミングシグナル15選」の記事で詳しく書いてあります。ぜひ参考にしてください。
抜け毛が少ない犬の特徴
ここでは抜け毛が少ない犬の特徴を下記の4つに分けて詳しく説明します。
- シングルコート
- ロングコート
- ワイヤーコート
- カーリーコート
しっかり説明しますね。
シングルコート
犬の種類には、「シングルコート」(一つの毛質)と「ダブルコート」(二つの毛質)という2つの大きなグループがあります。
シングルコートの犬種は、新しく生える「アンダーコート」がなく、「オーバーコート」という抜けにくい毛だけが存在します。
シングルコートだと抜け毛が少ない犬種が多いですよ。
- オーバーコート(太く頑丈な毛)
-
換毛期に残る毛。
犬の硬く表面に出ている被毛です。
この毛は、犬の皮膚を太陽の強い光や雨など、さまざまな外の要素から守る役割を果たします。
- アンダーコート(細い毛)
-
換毛期に生え変わるために抜ける毛。
犬の身体の内側にある毛で、体温を調整したり、皮膚を保湿したり、雨などから守る役割があります。
また、この細い毛は皮膚を保湿し、水分が蒸発するのを防ぎます。
チワワ、パグは個体差によりダブルコートとシングルコートの子がいます。
ロングコート
ロングヘアーは毛が抜けずに伸び続ける被毛。
シングルコートの犬種が多くて換毛期に抜けるアンダーコートが無いので抜け毛が少ない傾向があります。
ワイヤーコート
ワイヤーコートは名前の通りワイヤーのように硬く、毛周期が長くて摩擦に強いので抜けにくい被毛。
ワイヤーコートは犬が寒さから身を守るために発達しました。
ボーダーテリアやミニチュア・シュナウザーがワイヤーコートの犬種です。
さらに、ワイヤーコートの犬種は、ダブルコート(つまり、アンダーコートとオーバーコートの両方を持つ)であるにも関わらず、抜け毛が少ないという魅力があります。
ワイヤーコートは抜け毛は少ないけれど、
お手入れは本当に大変
シングルコートの犬たちより倍の時間が必要ですね
カーリーコート
カーリーコートはトイプードルやビションフリーゼが有名なくるくる毛。
毛が絡まりやすいので、抜け毛が少ないけれど、のお手入れが大変な被毛。
犬の健康の為にも、毎日のブラッシングがとても大切です。
カーリーコートの犬種はトリミング料金が高くなることもチェックポイント
クルクルの毛の犬種は通常の小型犬に比べて高く設定してあるお店が多い
ストレートヘアー⇒4,000円~6,000円位
トイプードル⇒6,000円~8,000円位
※カット、シャンプー、爪切りや肛門腺絞りなど含めた料金
さらに、毛玉が多いと別料金が必要
\この記事もチェックしよう/
お手入れが簡単な犬種については「【以外と知らない】お手入れが簡単な小型犬7選|一人暮らしで犬を飼うなら被毛の種類を考えよう」の記事で詳しく紹介しています。こちらの記事も参考にしてください。
抜け毛が少ない小型犬
毛が抜けにくい小型犬を知ることは、体格や散歩時間、性格などと共に、犬を選ぶ時に重要なポイント。
一人暮らしだと時間は本当に貴重ですからね
毛が抜けにくい小型犬の代表として
- トイ・プードル
- マルチーズ
- ヨークシャ・テリア
- シー・ズー
- パピヨン
のご紹介をします。
1.トイ・プードル
シングルコート(換毛期がない毛)なので抜け毛が少ない
【原産】フランス
【体重】3kg
【体高】24~28cm
【性格】高い記憶力と理解力がある優等生
【散歩】1日2回30分程度
【被毛】抜けにくいが生え続けるので、毛玉にならないようにこまめにブラッシングを
トイ・プードルは頭が良くてトレーニングがしやすく、優しくて従順なので大変人気がある飼いやすい犬種。
小さい体で骨格が細いので弾などには注意が必要ですが、運動神経が高く体力もあるので散歩や遊びは多めに時間を取ってください。
2.マルチーズ
シングルコート(換毛期がない毛)なので抜け毛が少ない
【原産】マルタ島(イタリアの南)
【体重】2~3kg
【体高】20~25cm
【性格】好奇心旺盛で甘えん坊、人見知り
【散歩】1日1回10~20分程度
【被毛】 直毛で換毛期がなく抜け毛が少ないが伸び続けるので毛玉に注意
マルチーズは可愛がられるために生まれた世界最古の愛玩犬で、白くシルクのような柔らかい被毛と真ん丸の黒い瞳で大人気の犬種。
目や口周り、耳の中も汚れやすいのでこまめに拭いてあげて下さい。
人見知りで神経質な一面も持ち合わせているので人馴れ、音慣れのトレーニングを多めにしてあげましょう。
3.ヨークシャ・テリア
シングルコート(換毛期がない毛)なので抜け毛が少ない
【原産】イギリス
【体重】2~3kg
【体高】18~23cm
【散歩】1日1回20分
【被毛】抜け毛は少ないが伸び続ける
ヨークシャ・テリアはチワワに次ぐ超小型犬で、被毛が生涯で7回変化するので「動く宝石」と言われる美しい犬種。
愛情深く甘えん坊なのでスキンシップの時間を長めに取ってあげて下さい。
ストレスが溜まると無駄吠えが増える犬種です。
4.シー・ズー
ダブルコート(換毛期がある毛)だけれど毛周期が長いので抜け毛が少ない
【原産】チベット
【体重】4.5~8.1kg
【体高】26.7cm以下
【性格】人に気遣いが出来る愛情と理解力
【散歩】1日1回30分
【被毛】抜け毛は少ないが湿気に弱いので夏場は特にブラッシングで被毛の換気が必要。
シー・ズーは飼い主への理解力が高く、「育犬ストレス」を抱えにくい温厚で飼いやすい犬種です。
鼻ペチャ犬であまり吠えないのも魅力。
体格が良いのでしっかり運動をしないと太りやすく、夏場の体温調節が苦手です。
5.パピヨン
シングルコート(換毛期がない毛)で一定の長さで毛が抜けるから抜け毛が少ない
【原産】ベルギー
【体重】5~6kg
【体高】20~28cm
【性格】IQが高く繊細で穏やか
【散歩】1日1回30分程度
【被毛】抜け毛少なめ
パピヨンはとても賢いのでトレーニングがしやすいですが、やって欲しくない事も覚えるのが早い犬種。
人が大好きでスキンシップが充分でないとストレスになります。
太りやすいので体重管理に気を付けましょう。
\一人暮らしで犬を飼うなら/
お世話やお手入れ時間が短い犬種は「一人暮らしで飼いやすい小型犬10種選抜|飼育費や一日の流れも案内」の記事に詳細があります。是非参考にしてください。
被毛ごとのブラシ選び
日頃のお手入れはどの犬種でも必要ですが、被毛の毛質や長さによりお手入れがしやすいブラシがあります。
- スリッカーブラシ
- ピンブラシ
- コーム
- ラバーブラシ
今から詳しく説明しますね。
1.スリッカーブラシ
スリッカーブラシはブラシの先が「くの字」に尖っていてしっかり被毛を絡めるブラシ。
ロングコート(長毛)の犬の向いていて、ホコリや汚れを落として被毛を滑らかにします。
シャンプー後にスリッカーで毛を絡めてドライヤーで乾かすと根元からしっかり乾かせます。
先端がとがっているので、皮膚に当たらない様に気を付けなければいけませんが、慣れるととても便利なブラシです。
2.ピンブラシ
ピンブラシは先端が丸くなっていて、ピンの間隔が広いのでガシガシとブラッシング出来ます。
皮膚に当てても痛くないので、しっかり根元からブラッシングをするとマッサージ効果もあります。
毎日のお手入れに活用ください。
我が家の娘たちはピンブラシが大好きです
3.コーム
コームは細かい部分のお手入れや、最後の仕上げに利用します。
間隔が狭く小さい毛玉でもすぐに引っかかるので、力を入れずに優しく少しずつブラッシングしましょう。
コームでキレイにとけるかどうかで1週間後が変わりますよ
4.ラバーブラシ
ゴムで出来ているので柔らかく、短毛犬のブラッシングに適しています。
ラブラドール・レトリバーや柴犬の換毛期に大量に抜け被毛対策にも大活躍するスグレモノです。
犬の便利グッズについては「犬の便利グッズ2023|単身犬生活16年で買って良かった品を厳選」の記事で一人暮らしさん必見の快適な時短&節約グッズを詳しく紹介しています。ぜひ、参考にしてください。
まとめ
一人暮らしで犬を飼うなら、毛が抜けにくい小型犬がおすすめ。
毛が抜けにくい小型犬は、お部屋の清潔を保ちつつ、犬との幸せな時間を楽しむ秘訣。
トイプードル、マルチーズ、ヨークシャ・テリア、シー・ズー、パピヨンなどは、その条件を満たす人気の犬種です。
適切な被毛ケアで、あなたと愛犬の快適な共生を実現しましょう。