愛犬のシャンプー後はドライヤーで乾かさなければいけないの?
我が家は短毛だから自然乾燥で良いと思うけれど・・・
どんな犬でも自然乾燥はNG
毛と皮膚の為にはドライヤーは必須です
今回の記事では、自然乾燥ではいけない理由とドライヤーの重要性をしっかり説明していきます。
愛犬のシャンプー後はドライヤーを|自然乾燥の落とし穴
愛犬のシャンプー後、自然乾燥は犬にストレスをかけない方法として一見良さそうに思えますが、おススメできません。
まずは、自然乾燥がダメな理由をご紹介します。
- 濡れている時間が長いと寒さで体調不良に
- 乾くまでの時間が長いと乾燥で毛のキューティクルが壊れる
- しっかり乾いていない毛根は菌やカビの温床になる
1.濡れている時間が長いと寒さで体調不良に
自然に乾くまで湿ったままだと風邪を引いたり、体調を崩すリスクが出てきます。
特に小型犬や高齢犬は体温調節が難しいので、注意が必要です!
さらに、体温が下がり、免疫力が低下する可能性があります。
風邪や感染症に対する抵抗力が弱まるのも大きなリスクですね。
2.乾くまでの時間が長いと乾燥で毛のキューティクルが壊れる
自然乾燥による長時間の湿った状態は、キューティクルを硬くします。
被毛の一番外側を保護する層のこと
時間とともにこの乾燥したキューティクルは剥がれ落ち、被毛の内部が露出。
これにより被毛の内部まで乾燥やダメージを受けて傷つきます。
キューティクル保護のためにも毛根までしっかり乾かし、被毛が外部環境の影響を受けないようにしましょう。
3.しっかり乾いていない毛根は菌やカビの温床になる
自然乾燥だと毛が固まったまま乾くので、菌やカビの温床になり易い環境を生み出します。
シャンプー後は濡れている状態の時からブラッシングで愛犬の毛根までしっかりと乾かすことで固まっている毛をほぐし、伸ばしサラサラに。
トイプードルのようにクルクル毛の犬種は特に、シャンプー後のお手入れが重要です!
愛犬のドライヤー時間を楽チンにする3つのコツ
乾かす時間を短縮するにはシャンプー前からの準備が必要です。
- シャンプー前のブラッシングでシャンプー&乾燥時間短縮
- シャンプーの丁寧な洗い流しで時短
- ドライヤーを嫌がる部位をタオルで念入りに拭くと時短&愛犬への負担軽減
しっかり説明しますね。
1.シャンプー前のブラッシングでシャンプー&乾燥時間短縮
シャンプー前にブラッシングをすると、シャンプーとドライヤーの時間が短縮できます。
抜け毛や毛玉があるままシャンプーをすると、毛が絡まりやすくなり、シャンプーが残る原因に。
ブラッシングの効果は、余分な毛髪や死んだ皮膚細胞を除去することです。
シャンプー前のブラッシングで、シャンプーが毛髪全体に均一に行き渡り、汚れを効率的に洗い落とせます。
毛の絡まりは優しくブラッシングをしてあげましょう!
飼い犬がブラッシング嫌いの場合は、参考記事「【知らないとやばい】愛犬がブラッシングを嫌がる理由5選!克服させる方法5ステップも紹介」にブラッシングの克服方法を詳しくご紹介しています。ぜひ参考にしてみてください。
2.シャンプーの丁寧な洗い流しで時短
シャンプーを十分に洗い流すことで、皮脂と水分が取り除かれてドライヤー時間を短縮できます。
なぜなら、シャンプーに含まれている界面活性剤には皮脂膜に水分を引き寄せる性質があるからです。
シャンプーの洗浄力の源になる成分のこと
水と油になじむ性質をもつ
皮脂に残った界面活性剤は皮脂膜に水分を引き寄せます。
だから、シャンプーは十分に洗い流さないと皮脂とシャンプーの成分が残り、乾燥に時間がかかります。
また、髪や皮膚が清潔な状態になり、毎日のお手入れ時間も短縮できますよ。
界面活性剤と犬用シャンプーの選び方については、参考記事「【後悔しない犬用シャンプーの選び方】成分表で簡単解決|界面活性剤とは?」で詳しく解説しています。シャンプーの成分表の見方は一見の価値ありです。
3.ドライヤーを嫌がる部位をタオルで念入りに拭いておく
ドライヤーのときに嫌がられる部位をタオルで念入りに拭いておきましょう。
脇や足先は、愛犬がドライヤーを嫌がる乾かし辛い部分です。
ですが、脇は毛玉になりやすい場所。足先は炎症を起こしやすい場所なので濡れたままではいけません。
足先や脇の細かい部分は乾いたタオルで包んで手でさすると、ドライヤーをかけなくてもいい程度まで水分を取り除けます。
顔回りは一番ドライヤーを嫌がる場所なので、タオルドライを十分にすればドライヤーはしなくて大丈夫でしょう。
首回りは皮膚が薄くデリケート場所なのでドライヤーでしっかり乾かしてあげてくださいね
愛犬にドライヤーするとき楽ちんにすませるやり方と注意点
一人でドライヤーをしながらブラッシングをするのは大変じゃないですか?
トリミングサロンでは専用のドライヤーやスペースがあるので、きちんとしたグルーミングができますが、自宅ではどうしても制約があります。
この記事では、1日で3姉妹🐶のシャンプーから乾燥まで終わらせるご縁家のやり方をご紹介します。
- ドライヤーとブラッシングを交互にする
- お尻から乾かす
- 無理な体勢にしない
- 愛犬が不安そうなら優しく目を見つめる
詳しく説明していきますね。
1.ドライヤーとブラッシングを交互にする
ドライヤーとブラッシングを交互にすると乾かすのが楽ちんになります。
その前に濡れた毛を8割ほど乾かしておくのがポイントです!
毛根や足の付け根などをしっかり乾かすにはブラッシングが大切ですが、ドライヤーをしながらだと難しいですよね。
ドライヤーとブラシを交互に使うと、プロのような仕上がりには出来ませんが、作業の負担は減ります。
さらに完全に乾く前のブラッシングは、毛の絡まりをほぐす効果が期待できるでしょう。
ペットとの触れ合いを楽しみながら、ストレスなく過ごせる時間にすることが大切です。
▽ドライヤールームだけで完全に乾かすのはおススメしませんが、ある程度乾かすには楽チン度120%!
絶対あると便利な商品ですね。
2.お尻から乾かす
まず始めに、顔から遠い所を乾かしましょう。
ドライヤーは苦手な子が多いので、顔から遠い背中やおしりから乾かすとスムーズに始められます。
他にも、下記のポイントを意識して毛先までしっかり乾かしましょう。
- ドライヤーは犬から20cm以上離し、熱くないか手で確認しながら使う。
- 上下左右、色んな角度から毛をかき分けてドライヤーをかける。
- 脇の下や内股、おなか、指の間など乾かし残しに注意する。
愛犬の毛や皮膚の状態、嫌がり方の度合いを見て休憩しながら出来るのが自宅トリミングの良い所。
愛犬も飼い主も無理せずに、しっかり乾かしましょう。
3.無理な体勢にしない
ドライヤーをするときは、愛犬を無理な体勢にしないように注意しましょう。
犬には鎖骨がないため、前足を横に広げることができず、体重の約7割が前足にかかります。
なので、犬は足を持ち上げると、バランスを崩しやすくなり、不安やストレスの原因に。
ドライヤーをするにはどうしても前足を上げる必要がありますが、犬の負担を考えて両方の前足を上げる時間は短くしましょう。
また、足を広げたり上げすぎるのもNG。
日ごろから仰向けトレーニングをしておくと、仰向けになった状態で足先や内側のお手入れが出来るし、愛犬の負担が少なくなりますよ
スムーズにドライヤーをかけるためには、ストレスサインを見逃さないことも大切ですね。
犬のストレスサインについては、参考記事「犬のストレスの原因を見極める方法と年齢や性格に合わせた発散方法」に詳しく紹介しています。是非参考にしてください。
4.愛犬が不安そうなら優しく目を見つめる
愛犬が不安そうなら優しく目を見つめてあげましょう。
ドライヤーをしているときに犬が飼い主を見つめるのは、不安を感じている証拠です。
自宅トリミングは、飼い主がそこにいるだけで、ワンちゃんにとって安心できる環境を作り出せます。
それでも、ドライヤー、トリミングは嫌なことが多いので、不安そうに見つめてきたときは「大丈夫だよ」と声をかけるとホッとした表情になりますよ。
私は愛犬が不安そうだと、おでこや鼻を付け合って見つめ合います!
愛犬と飼い主のためになるドライヤーの選び方
愛犬用のドライヤーにあると嬉しい便利機能は、以下の6つです。
- 温度・風量調節機能がある
- 温度調節がボタンが軽くて使いやすい
- 自動で温風と冷風を切り替える
- 風量が1300w以上出せる
- 3m長めのコードがある
- 低騒音設計がされている
犬の皮膚は人間の1/3〜1/5の薄さなので、人よりドライヤーの熱をダイレクトに感じます。
ペット用のドライヤーだと熱すぎないなどの配慮ある商品なのですが、自動で温風と冷風が変わるドライヤーなどの便利機能はありません。
風量や多機能を考えても人用のドライヤーは優れているので、私は人用のドライヤーをおススメします。
一人でも安全・快適で時短になるドライヤー関連商品
ご縁が感動したドライヤーの便利グッズは以下の3個です。
- 温冷自動切替ドライヤー
- セーム
- 家庭用トリミング台
ひとつずつ、おすすめ商品と共に詳しくご紹介します。
1.温冷自動切替ドライヤー
温風と冷風を約5秒で自動切替
乾かすのに集中できるので超時短&ストレスフリー。
一度使うと変えられません。
2.セーム
時短乾燥の最高峰は超吸水&脱水タオルセーム。
大きめのサイズ感が小型犬に丁度いい。
知り合いのトリマーさんに紹介して欲しいと言われた逸品です。
3.家庭用トリミング台
家庭用トリミング台は、大人しい犬には必要ないですが、良く動く犬には必需品。
首を固定できるのが時短&安全性に必須ですね。
高さがあると足先や腹部のお手入れが格段に楽になります。
我が家はどうしても動く次女で大活躍しています
まとめ
一人暮らしで犬を飼い始めてから16年。
シャンプー後のドライヤーは大変だし愛犬は嫌がるし、シャンプーをする回数が少ない時期もありました。
どうすれば、愛犬と飼い主(私)の負担を減らせるのか。
負担を減らしながらも綺麗な毛と皮膚を保つために丁寧なドライがしたい。
この記事ではそんな過保護飼い主が沢山悩んで、勉強して、失敗して、感動したことをご紹介しました。
- ご家庭に合わせてドライヤーの風量、機能を充実させる
- 愛犬が嫌がると時間がかかるので嫌がらない負担の少ないドライ環境を作る
- 毛先、脇を乾かし度合いで毎日の手入れの時間が変わる
- 肉球の中を乾かさないと肌荒れの原因になる
- 老犬はできるだけ早くお腹の毛を乾かす
- 毛は前後左右、色々な角度からドライヤーを当てると乾きが早い
嫌いだったドライヤーの時間を、便利グッズを使って愛犬とのふれあいの時間に変えましょう。