犬がブラッシングを嫌がる理由5選|克服5ステップとブラシの選び方

犬のブラッシング嫌い
この記事を書いた人

≪ 取得した資格≫

  • JADP公認上級ペットケアアドバイザー
  • JADP公認トリマー・ペットスタイリスト
  • JADP公認ドッグセラピスト

犬との暮らし17年、 多頭飼い歴9年、

保護犬ボランティア歴9年。

自他ともに認める犬が大好きな過保護飼い主です。

Instagram(フォロワーさん1.7万人)では我が家の愛する娘🐶達との生活と最新情報を投稿しています。

※記事内に広告があります。広告の収益は看取りボランティア施設設立の資金にさせて頂きます。

目次

犬がブラッシングを嫌がる理由と対処法5選

愛犬にブラッシングをしている様子

犬がブラッシングを嫌がる理由は、見慣れず警戒している・おもちゃだと勘違いしている・トラウマになっている・触られること自体が苦手・ブラッシングが痛い、の5つに分けられます。
まず、どれに当てはまるかを見極めることから始めてください。

その前に1つだけ確認してください。
以前は平気だったのに急に嫌がるようになった場合や、体の特定の部位だけ強く嫌がる場合は、外耳炎・皮膚炎・関節や背中の痛みなど、体の不調が理由のことがあります。
道具や慣れの問題として練習を続けると発見が遅れるため、まず動物病院で相談してください。

1.ブラシを見慣れず警戒している

警戒心が強い犬は、初めて見るものが安全だと分かるまで体に触れられることを嫌がります。
サインは、ブラシを近づけるとびくっとする・後ずさりすることです。

ブラシを知らない犬には、見えるところに置いて慣れてもらったり、ブラシを当てて褒めたりしましょう。
褒めながらおやつをあげると良い体験になり、ブラシを受け入れやすくなります。
いつものおやつタイムにブラシを持っていると、さらに警戒がゆるみます。

2.ブラシをおもちゃだと勘違いしている

ブラシをおもちゃだと勘違いして噛んだり引っ張ったりすると、ブラッシングができません。
ブラシを見せると遊べると思って興奮する場合は、次の順番で練習してみてください。

まずブラシを見せて「オスワリ」をしてもらいます。
落ち着いたら体にブラシを当て、座ったままでいられたら褒めます。
立ってしまったら「オスワリ」に戻り、座ったままブラッシングできる時間を少しずつ延ばしていきます。

「オスワリ」は動きが止まるぶん興奮が落ち着きやすい姿勢ですが、座っていても緊張したままの子もいるので、体がこわばっていないかを合わせて見てください。
犬が集中できる時間は短いため、1日2〜3回・1回3〜5分を目安に区切って毎日続けます。

犬のストレスのサインについては、犬のストレスサイン36種&カーミングシグナル15選で詳しく紹介しています。

3.ブラッシングがトラウマになっている

過去にブラッシングで怒鳴られたり叩かれたりした犬は、ブラシを見ただけで震えることがあります。
この場合は、たくさん撫でることから始めてください。

撫でられることが心地よいと分かると、犬の方から催促してくれるようになります。
催促してくれるようになったら、犬が痒くても掻けない首回りを、爪を立てずに掻いてあげてください。
犬は痒いところを掻いてもらうのが大好きです。

ブラッシングは被毛をきれいにするだけでなく、痒いところを掻いてもらえる心地よい時間にもなります。
少しずつ時間をかけて、手からブラシに持ち替えていきましょう。

4.触れられることを嫌がる

触られることが好きな犬は多い一方で、触られるのが苦手な犬や、足先・顔まわりなど特定の場所だけ嫌がる犬もいます。
理由としては、人の手が怖い・自分の好きなときしか触らせたくない・部分的に触られるのが嫌、などがあります。
サインは、逃げる・体をひねって避けるといった動きです。

嫌がる原因に応じて、ポジティブトレーニングで少しずつ慣れてもらいましょう。
ポジティブトレーニングとは、上手にできたときに褒めることで、犬がその行動を繰り返すようになる練習方法です。
犬の気持ちにはたらきかけるので、犬が自分から動くようになります。

犬の気持ちが分かるしぐさや行動については、犬の気持ちが分かる59種の仕草・行動完全ガイドで詳しく紹介しています。

5.ブラッシングが痛いので嫌がる

ブラシの硬さや形状が犬の毛質や肌に合っていないと、痛みや不快さを感じて嫌がります。
サインは、うなる・噛みつこうとすることです。
毛玉が引っ張られている場合も同じサインが出ます。

うなる・噛みつくところまで出ている場合は、道具を替えるだけでは解決しません。
無理に続けると事故につながるため、動物病院や獣医行動診療科、専門のトレーナーに相談してください。

痛みが理由なら、被毛の長さや硬さに合ったブラシに替えるだけで変わることがあります。
普段使いは先が丸いピンブラシ、短毛の犬は柔らかいグローブ型が扱いやすく、次の項目でブラシ4種の選び分けをまとめました。

犬のブラッシング用ブラシ4種の選び方

犬種や毛質に合わせてブラシを選ぶことが、嫌がらせないための一番の近道です。
ここでは4種類の形状・素材・向いている犬を紹介します。

スリッカーブラシ

ピンが「くの字」に曲がっている、金属やプラスチック製の硬めのブラシです。
この形状で毛玉やもつれをほぐしやすく、抜け毛を効率よく取り除けます。
毛玉ができやすい犬種や、換毛期の犬に向いています。

硬い素材なのでピンを立てて押し付けると皮膚を傷めます。
ブラシは寝かせて当て、皮膚に垂直に押し付けないようにしてください。

ONS スリッカーブラシ ソフトタイプ 中(4.3★・1,576件)

ラバーブラシ

ゴムやシリコンなどの柔らかい素材でできたブラシです。
抜け毛の除去に優れ、撫でるような感触なので嫌がりにくいのが特徴です。
短毛種の犬や、ブラッシングが苦手な犬に向いています。

Kong 天然ラバー・グルーミングブラシ(4.6★・5,777件)

グローブ型ブラシ

ゴム製の突起が指側に付いた手袋型のブラシです。
抜け毛や毛玉を取る力は強くありませんが、手にはめて使えるので、撫でる延長でブラッシングができます。
短毛種から長毛種まで、ブラシを警戒する犬の練習用にも向いています。

LINECY ペットブラシ手袋 左右1ペア(3.8★・2,117件)

ピンブラシ

ピンの先端が丸く、スリッカーブラシに比べてピンとピンの間が空いているブラシです。
皮膚を傷つけにくく、長い毛や細い毛が切れにくいのが特徴です。
抜け毛や毛玉の除去に加えて、毛並みを整えるのにも優れています。
長毛種の犬や、毛玉ができやすい犬種に向いています。

タングルティーザー ペットティーザー スモール ハード(4.2★・368件)

犬のブラッシング嫌いを克服する5ステップ

ブラッシングを嫌がらずに受けている犬

ブラシに慣れてもらう手順は、見せる・当てる・少し動かす・全身・通常ケア、の5段階です。
目安は3〜6週間ですが、慣れる速さには個体差があるので、嫌がったら1つ前の段階に戻って構いません。

どの段階でも、お腹がすいている時間に行うとご褒美の効果が大きくなります。
終わったら必ずおやつで締めると、犬もブラッシング=おやつと覚えていきます。

ステップ1.ブラシを見せるだけでご褒美

体には当てず、ブラシを見せて落ち着いていられたらおやつをあげます。
1日2〜3回、1回1分程度から始めてください。

ステップ2.嫌がりにくい部分に当てるだけ

犬が嫌がりにくい背中にブラシを軽く当てて、すぐにご褒美をあげます。
まだ動かさず、当てて離すだけを繰り返します。

ステップ3.背中を1〜2回撫でる

ブラシを当てても嫌がらなくなったら、背中を1〜2回だけ動かします。
1回3〜5分で区切り、犬が動き出す前に終わらせるのがコツです。

ステップ4.嫌がりやすい部分は特に褒める

犬が触られると嫌がりやすいのは、しっぽの先・足先・耳の先・鼻先・お腹・口まわりです。
これらにブラシを当てたときは、特に褒めてご褒美をあげてください。
全身を行うときも、お腹は最後に回します。

ステップ5.通常のケアへ移行する

全身を短時間でブラッシングできるようになったら、普段のケアに移行します。
ブラッシング後のおやつをそのまま習慣にしておくと、ブラシを持っただけで近寄ってくるようになります。

実際にブラッシングを嫌がらない犬の様子は、次の動画で確認できます。

ブラッシングを嫌がらない犬の様子

ブラッシングは被毛を整えるだけでなく、腫れや傷がないかを確認できる健康チェックの時間でもあります。
犬と見つめ合うとオキシトシン(幸せホルモン)が上がると報告されていますが、見つめられるのが苦手な犬もいるので、無理に目を合わせる必要はありません。

嫌がる犬のブラッシングの当て方や犬種別の手順は、愛犬のやさしいブラッシング方法と健康効果|犬種別の正しいケア手順にまとめています。
シャンプーと合わせて見直したい場合は自宅で愛犬のシャンプーをするコツ3選&NG行動5つも参考にしてください。

犬のブラッシング嫌いに関するよくある質問

成犬になってからブラッシング嫌いを克服できますか?
克服できます。
目安は3〜6週間で、シニア犬でも変えられますが時間はかかります。
1日2〜3回・1回1〜5分の短い練習を毎日続けてください。
毛玉ができてしまったときの対処法は?
無理に引っ張らず、犬用として販売されている毛玉ほぐしスプレーと毛玉専用ブラシを使ってほぐします。
犬は舐め取るので、人用のものは使わないでください。
広い範囲で固まっている場合はサロンでカットしてもらう方が安全です。
シニア犬で関節が痛そうなときは?
無理な体勢で押さえつけないでください。
犬が楽な姿勢のまま、届く範囲だけを短時間で行います。
痛がり方が強い場合は、ブラッシングの問題ではなく体の不調のことがあるため動物病院で相談してください。
ブラシは1本で十分ですか?
毛質によります。
長毛種はピンブラシとスリッカーブラシ、短毛種はラバーブラシかグローブ型ブラシがあると足ります。
嫌がる犬にはまずグローブ型から始めると受け入れられやすいです。

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愛犬の体調・体質には個体差があります。
気になる症状がある場合は獣医師にご相談ください。

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