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保護犬(動物愛護センターや保健所などの行政・保護団体に保護された犬)が生まれる理由5つと、虐待を見かけた時の通報先、私たちにできる3つのことをまとめた資料です。
保護犬になる理由5つ
── 多くは人間の都合
環境省の犬の引取り数の統計では、所有者不明(野良・迷子)の引取りが所有者からの持ち込みを上回る年が多くなっています。
ここでは保護犬が生まれる主な理由を5つに分けて説明します。
① 飼い主からの飼育放棄
理由として多いのは、問題行動(咬む・鳴き止まない・言う事をきかない等)・飼い主の死亡や病気・金銭的な問題(病院代が払えない等)・離婚や引っ越しの4つです。
問題行動の背景には飼い方の影響が大きく、多くは適切なしつけで改善が期待できます。
② 野良犬
捨てられた犬や脱走した犬が野良犬になります。
ほとんどの飼い犬は自力で餌を取ることができず、餓死するか病気になり生き残れません。
生き残れるのは体が丈夫なミックス犬が中心と言われます。
犬が脱走しない環境づくりも飼い主の責任です。
③ 多頭飼育崩壊
無秩序にペットが増え、飼い主が適正に飼育できる数を超えた結果、経済的に破綻し、飼育ができなくなる状況を多頭飼育崩壊と言います。
環境省は「人、動物、地域に向きあう多頭飼育対策ガイドライン」を作成し、飼い主への指導と不妊・去勢手術や引き取り・譲渡の推進を自治体に呼びかけています。
病気のリスクを減らすためにも、不妊・去勢手術は大切です。
④ 繁殖引退
販売目的で子犬を出産してきた母犬が、年齢や病気などで子犬を産めなくなると「引退犬」と呼ばれます。
2019年改正の動物愛護管理法に基づく飼養管理基準(2021年6月から段階的に施行済み)で、生涯出産回数は6回まで・メスの交配は6歳までと制限されています(東京都動物愛護相談センター資料より)。
無理な出産をさせられなくなった一方で、ブリーダーを引退する犬=保護犬が増えると予想されています。
⑤ ブリーダー崩壊
犬を大量に繁殖させるブリーダーの一部は、劣悪な環境で繁殖を繰り返します。
繁殖できなくなった母犬や病気の子犬は保護犬となります。
同じ飼養管理基準で、ブリーダーやペットショップが飼育できる頭数は従事者1人当たり繁殖犬15頭・販売犬20頭が上限とされました(東京都動物愛護相談センター資料より)。
法改正と動物愛護の意識の高まりにより廃業する業者が増えましたが、まだ苦しんでいる犬たちがいます。
犬を店頭で販売しない国も増えています。
問題行動のある飼い主を見かけたら
── 通報先と罰則
確証がある場合は警察に通報してください。虐待は犯罪です。
確証がない場合は、動物愛護センターまたは地方自治体に相談してください。
情報を元に、飼育状況が虐待に該当するかを判断し、飼育改善指導などの対応をしてくれます。
動物愛護管理法では、愛護動物に対しみだりに餌や水を与えず衰弱させるなどの虐待を行った者は1年以下の懲役または100万円以下の罰金、愛護動物を遺棄した者も1年以下の懲役または100万円以下の罰金です(環境省「動物愛護管理法の概要」より)。
ネグレクト(健康管理をせずに放置する・病気と知りながら看病しない)も命に関わる虐待です。
全国の相談窓口は全国の動物愛護センター一覧で確認できます。
私たちにできる3つのこと
1つ目は保護犬を迎えることです。里親になる方法を参考に、ライフスタイルに合う子を選んでください。
2つ目は一時預かり・ボランティアです。一時預かりボランティアなど、迎えられなくても支える方法があります。
3つ目は正しい知識を広めることです。避妊去勢の大切さ・最後まで責任を持って飼うこと・衝動的に買わないことを、自分が実践し周囲にも伝えてください。
保護犬を作っているのも人間、保護犬を救うことができるのも人間です。
殺処分だけでなく「保護犬」もゼロにするために、犬を飼う際は家族でしっかり考えることが大切です。
よくある質問(FAQ)
Q. 保護犬を迎えるのに費用はかかりますか?
A. 譲渡費用(健康診断・ワクチン・避妊去勢の実費)が必要です。
金額は保護団体ごとに異なるため、各団体の募集ページで確認してください。
迎えた後の医療費・食費は通常の飼育と同じです。
Q. シニアの保護犬を迎えるのは難しい?
A. 体力面の配慮は必要ですが、性格が落ち着いていて家庭に馴染みやすい子が多いです。
残された時間を一緒に過ごす「看取り里親」という選択肢もあります。
Q. しつけが不安なのですが、保護犬でも大丈夫?
A. 保護団体のスタッフが性格や癖を把握しているので、相性のいい子を相談しながら選べます。
トライアル期間を設けている団体も多くあります。
Q. 保護犬を増やさないために私たちができることは?
A. 避妊去勢の徹底・最後まで責任を持って飼う・衝動的に買わない・知識を広める、の4つです。
保護犬ボランティア9種類と始め方から自分に合う関わり方を選ぶこともできます。
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