犬の体臭対策|臭いが戻る3つの原因とシャンプー後の乾かし方

もう 臭わせません

犬の体臭は、シャンプーの回数よりも「乾かし方」で差が出ます。
根元に水分が残ると数日で臭いが戻るためです。
原因と乾かす手順、部位別のケア、避けたほうがよいケア、動物病院に相談する目安をまとめました。

この記事を書いた人

≪ 取得した資格≫

  • JADP公認上級ペットケアアドバイザー
  • JADP公認トリマー・ペットスタイリスト
  • JADP公認ドッグセラピスト

犬との暮らし17年、 多頭飼い歴9年、

保護犬ボランティア歴9年。

自他ともに認める犬が大好きな過保護飼い主です。

Instagram(フォロワーさん1.7万人)では我が家の愛する娘🐶達との生活と最新情報を投稿しています。

※記事内に広告があります。広告の収益は看取りボランティア施設設立の資金にさせて頂きます。

目次

シャンプー後に臭いが戻る3つの原因

もっとも多いのが乾かし残しです。
表面の被毛が乾いていても、毛の根元や皮膚が湿ったままだと雑菌が増えやすく、数日で臭いが戻ります。
タオルドライだけで終えた日や、厚い被毛の犬種で起こりやすい状態です。

次にすすぎ残しです。
シャンプー剤が皮膚に残ると、かゆみやベタつき、フケの原因になります。
泡が消えた時点で終わりにせず、ぬめりがなくなるまで流します。

もうひとつが被毛にたまった抜け毛と古い皮脂です。
ブラッシングが足りないと被毛の通気が悪くなり、湿気がこもって臭いがこもります。
特にダブルコートの犬種は、下毛(アンダーコート)まで届くブラシでとかします。

なお、体の臭いの発生源は皮膚だけではありません。
耳・口・肛門のまわりも臭いの出やすい場所で、ここが原因のときは体を洗っても臭いは変わりません。

根元まで乾かす手順

まずタオルで水分を取ります。
こするのではなく、押し当てて水分を移すようにすると被毛が傷みません。
この段階でできるだけ水気を取っておくと、ドライヤーの時間が短くなります。

ドライヤーは低温(弱い温風)にして、皮膚から10〜15センチほど離します。
同じ場所に当て続けると熱がこもるため、手を動かしながら乾かします。
風は毛先ではなく根元に入れ、指やブラシで毛を分けながら当てるのがコツです。

乾かしながらブラッシングをすると、根元に風が入って乾きが早くなります。
犬種に合ったブラシを使い、皮膚に垂直に押し付けないよう寝かせて当てます。

湿気が残りやすいのは、耳の裏・脇の下・足の指の間・お腹の下・内ももです。
最後にこの5か所を手で触り、ひんやりする場所が残っていないかを確かめます。
所要時間の目安は小型犬で20分前後、大型犬で45分前後ですが、被毛の量や長さで大きく変わります。

部位別のケア

見える範囲だけを、犬用のイヤークリーナーを含ませたコットンでやさしく拭きます。
綿棒を奥に入れると汚れを押し込んだり傷つけたりするため使いません。
強い臭い・黒や茶色の耳垢・分泌物が多いときは外耳炎のことがあるので、自宅で掃除を続けず動物病院で診てもらいます。

肉球と指の間

指の間は乾きにくく、蒸れて臭いが出やすい場所です。
毛が伸びていると水分が残るため、短く保つと乾かしやすくなります。
乾いたあとに犬用のクリームやワセリンを薄く塗ると乾燥を防げます。

口のまわり

口の臭いは体の臭いと混同されやすい部分です。
犬用の歯みがき粉と指サック型のブラシで、嫌がらない範囲から少しずつ慣らします。
すでに歯石が付いている場合は自宅では取れないため、動物病院に相談します。

寝床とタオル

臭いは被毛だけでなく布類にも残ります。
ベッド・毛布・タオル・布のおもちゃは、シャンプーの日にまとめて洗うと洗ったばかりの犬に臭いが戻りにくくなります。
部屋の換気も同じ日に行います。

避けたほうがよいケア

人用のシャンプーは使いません。
犬の皮膚のpHはおよそ7前後で、人の皮膚(4.5〜5.5程度)より中性から弱アルカリ性寄りです。
人用は洗浄力が強すぎることがあり、必要な皮脂まで落としてしまいます。

酢やリンゴ酢を薄めて皮膚にスプレーしたり、最後のすすぎに使う方法が家庭向けの情報として紹介されることがありますが、獣医学的に確かめられたケアではありません。
犬の皮膚はもともと中性から弱アルカリ性寄りのため、酸性の液で「弱酸性に整える」という前提自体が成り立ちません。
かき壊しや傷、湿疹があるとしみますし、目や口に入るおそれもあります。

ヨーグルトを皮膚に塗る方法も、効果を裏づける根拠がありません。
糖分や乳脂肪が皮膚に残ると、かえって雑菌のえさになります。

ココナッツオイルなどの油分を被毛全体になじませるのも避けます。
抗菌作用があるとされるのは試験管の中での話で、犬の体臭が抑えられるかどうかは確かめられていません。
油は時間がたつと酸化し、それ自体が臭いのもとになります。

洗う回数を増やすのも逆効果になることがあります。
一般的な目安は月に1〜2回で、洗いすぎると皮脂が落ちすぎて乾燥やかゆみにつながります。
皮膚の治療中は、獣医師から指示された頻度と薬用シャンプーを優先します。

動物病院に相談する目安

乾かし方を見直しても臭いが取れない、または急に臭いが強くなったときは、皮膚や体の病気が隠れていることがあります。
ケアを続けるより先に動物病院で相談してください。

皮膚が赤い・ベタつく・フケが増えた・毛が抜ける・かゆがるときは、マラセチア皮膚炎や膿皮症などの皮膚の病気が疑われます。
耳から強い臭いがして頭を振る、耳をかくときは外耳炎の可能性があります。

口が強く臭う場合は歯周病、お尻を床にこすりつけて生臭い臭いがする場合は肛門腺の詰まりが考えられます。
また、水をよく飲む・やせてきたなど体調の変化を伴うときは、皮膚以外の病気が背景にあることもあります。

食事と体臭の関係

皮膚と被毛はタンパク質と脂質からつくられるため、食事の内容は体の状態に関わります。
ただし、フードを変えれば臭いがなくなると言い切れるものではありません。
皮膚の状態が気になるときは、まず病気がないかを確かめたうえで、タンパク質の質や脂肪酸のバランスを見直す順番が安全です。

よくある質問

シャンプーの頻度はどのくらいが良いですか?
一般的な目安は月に1〜2回です。
皮膚の状態や被毛の長さで変わります。
洗いすぎると必要な皮脂まで落ちて乾燥やかゆみにつながるため、汚れた日は部分洗いやタオル拭きで済ませる方法もあります。
皮膚の治療中は獣医師の指示を優先してください。
ドライヤーを嫌がるときはどうすればよいですか?
低温・弱風にして、顔から遠い体の後ろ側から当てます。
一度で全部乾かそうとせず、短い時間で区切って休憩を挟みます。
音が苦手な場合はタオルドライを長めにして、吸水性の高いタオルで水分を減らしてから使うと時間を短くできます。
ただし生乾きのまま終えないでください。
酢やリンゴ酢のスプレーは使ってもよいですか?
自己判断で全身に使うのは避けてください。
犬の皮膚はもともと中性から弱アルカリ性寄りで、酸性の液で整えるという前提が成り立ちません。
かき壊しや傷があるとしみるほか、目や口に入るおそれもあります。
皮膚の状態が気になるときは動物病院で相談してください。
しっかり洗っても臭いが取れません。
皮膚・耳・口・肛門腺のどれかに原因があることが多い状態です。
赤み・かゆみ・脱毛・強い耳の臭い・お尻をこする動作のいずれかがあれば、自宅のケアを続けずに動物病院で診てもらってください。
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