犬を飼い始めたばかりで何を考えているのか分からない
犬は仕草や行動で気持ちを上手に出していますよ。
私をじっと見ている時は何かを伝えたいのかな?
犬は大好きな飼い主がとても気になります。
大好きだからずっと見ていたいのです。
又は、甘えたいときや、何をするのか心配な時も見ていますね。
初めましての犬がじっと見ているようなら攻撃態勢の可能性が高いので、目線を外すことをおススメします。
同じしぐさや行動でも前後にあった事柄や環境、関係性で表現している気持ちが違うので、状況を見て判断できるようになりましょう。
今回は西川文二薯「しぐさでわかるイヌ語大百科」にある仕草や行動をメインにご紹介いたします。
≪ 取得した資格≫
- 愛玩動物育養管理士
- JADP公認上級ペットケアアドバイザー
- JADP公認トリマー・ペットスタイリスト
- JADP公認ドッグセラピスト
犬との暮らし16年、 多頭飼い歴7年、
保護犬ボランティア歴7年。
自他ともに認める犬が大好きな過保護飼い主です。
Instagram(フォロアーさん1万人)では我が家の愛する娘🐶達との生活と最新情報を投稿しています。
※記事内に広告があります。広告の収益は看取りボランティア施設設立の資金にさせて頂きます。
目で分かる犬の気持ち
私は感情や体調を知りたい時はまず目を見ます。
とっても分かりやすく喜怒哀楽を表現してくれます。
目でわかる犬の気持ちは
- 目を丸くする
- 白目が見える
- 視線を外す
- 上目遣いをする
- 目を細める
- 目を見つめる
- 瞬きが多くなる
- キョロキョロする
などがあります。
1.目を丸くする
- ストレス
- 恐怖
- 不安
初めての経験をしたときに、次に何が起こるか分からず不安やストレスで目が丸くなります。
知らない人や動物と会ったり、初めての場所に行ったりするとまずは警戒しますね。
2.白目が見える
- ストレス
- 恐怖
- 不安
犬は普段黒目ばかりで白目は見えません。
目が見開き過ぎて黒目の周り全体に白目が見える場合は強いストレスや不安の表れ。
強いストレスは急に動いたり、噛んだりする恐れがあります。
怖がっている場所や事柄から離れてあげて下さい。
3.視線を外す
- カーミングシグナル
- ストレス
- 恐怖
- 不安
「私はあなたに注目していないからあなたも私に注目しないで」と言っているカーミングシグナル(犬の世界共通言語)。
ストレスや不安な気持ちから来ています。
犬界では初めて会った相手にはお腹やお尻を見せてご挨拶をします。
目を見ることは「攻撃します」の合図になるので良い関係が出来るまでは目を合わせないようにしましょう。
4.上目遣いをする
- ストレス
- 恐怖
- 不安
- 嬉しい
- リラックス
「怖いけれど嬉しい」という相反する気持ちで相手に期待している状態です。
伏せの姿勢でリラックスしている時の上目遣いは「気持ちよく休んでるけれで何か用事でも?」。
おやつを欲しい時など甘える時も上目遣いですね。
5.目を細める
- ストレス
- 不安
- リラックス
- 気持いい
- カーミングシグナル
6.目を見つめる
- 愛情
- ストレス
- 不安
- 怒り
- 警戒
- 嬉しい
飼い主や親しい人や動物の目を見つめるのは愛情表現ですが、初めて会う人や動物の場合は威嚇になります。
こちらから視線を外して敵意がないことを伝えましょう。
信頼できる相手と見つめあうと幸せホルモンが出てお互いがとっても幸せになります。
- 幸せを感じる
- ストレスを減らす
- 信頼感を増す
- 良質な睡眠を促す など
7.瞬きが多くなる
- ストレス
- 不安
- カーミングシグナル
体が硬直し、しっぽが下がったり、視線を外すなどの仕草や行動と一緒にすることが多いストレスサイン。
「私に注目しないで」と伝えるカーミングシグナルです。
目をそらして、手を出して匂いを嗅いで頂き「私は安全です。攻撃しません」と伝えてあげて下さい。
8.キョロキョロする
- ストレス
- 恐怖
- 不安
- 警戒
- 興味
飼い主が居る時だと何か魅力的なものが無いかなと興味でキョロキョロします。
飼い主や守ってくれる人が居ないと危険から身を守るために周りをキョロキョロと見張っている緊張状態で、ストレスサインです。
犬は人との長い歴史があり、知り合いの犬が居るより知らない人でも人がいる方が安心します。
カーミングシグナルとは、相手に伝えたい感情や自分を落ち着かせるための仕草や行動です。
犬の世界共通言語で、人が犬にすることで感情を伝えることが出来ます。
鼻で分かる犬の気持ち
鼻で分かる犬の気持ちは
- 鼻水を垂らす
- 鼻を舐める
- 鼻から「フンッ」と息を出す
- お尻の匂いを嗅ぐ
などがあります。
1.鼻水を垂らす
- ストレス
- 恐怖
- 不安
ストレスで鼻水の分泌量が増えて垂れてきます。
くしゃみは軽度なストレス時又は興奮状態のときに見られます。
鼻水を出すのは強いストレスサインで、しっぽが下がっています。
強いストレスサインが出たら環境改善を考えましょう。
2.鼻を舐める
- ストレス
- 不安
- カーミングシグナル
鼻を濡らして匂いの元を吸収しやすくしたり、体温調節をします。
鼻を舐めることで舌を出すのは敵意がないことを示すカーミングシグナルになります。
鼻を舐めていると犬歯が使えないので「ほら、これじゃあ攻撃できないでしょ。安心して」と伝えています。
3.鼻から「フンッ」と息を出す
- ストレス
興味があったけれどもう十分で飽きたときや、それほど良くなかった時は匂いをリセットするために鼻から「フンッ」息を出します。
トレーニングやお手入れをしている時に「フンッ」が出たら少し休憩を入れてあげましょう。
4.お尻の匂いを嗅ぐ
- 確認
- 不安
犬はお尻の匂いで、年齢や性格が分かるので犬同士のご挨拶ですね。
強い犬が相手に匂いをかがせているときは頭からしっぽまでしっかり立っています。
弱い犬が相手に匂いをか嗅がせているときは硬直してしっぽや耳が下がります。
耳で分かる犬の気持ち
耳で分かる犬の気持ちは
- 耳が横を向く
- 耳を寝かせる
などがあります。
1.耳が横を向く
- ストレス
- 不安
- 警戒
耳だけ動かすのは、とても怖くて体は動かせないけれど気になる状況です。
耳をよく動かしているのは警戒と緊張からくるストレスサイン、「大丈夫だよ」と声をかけると安心しますね。
2.耳を寝かせる
- ストレス
- 不安
- 警戒
耳を収納して危険から守ろうとしています。
かなり怖がっているサインなので、避難して頂きましょう。
怖がりな犬はすぐに怖さでストレスになります。
少しずつ新しい環境やお友達に慣れて頂くトレーニングがいくつなっても大切です。
口で分かる犬の気持ち
口で分かる犬の気持ちは
- よだれを垂れる
- くしゃみをする
- 舌をペロッと出す
- 上の犬歯を見せる
- 下の犬歯を見せる
- あくびをする
- ゆっくり深い呼吸
- 浅くて速い呼吸
などがあります。
1.よだれを垂れる
- ストレス
- 不安
- 興奮
お腹が空いたときに人と同じようによだれが出ます。
ですが、口が閉じているのによだれが出ているのはストレスサイン。
場所を変えて安心できる声掛けをしましょう。
2.くしゃみをする
- ストレス
- 不安
- 興奮
- カーミングシグナル
カーミングシグナルで「興奮しないで、落ち着こうよ」と言っています。
「くしゃみをしているから、ちょっとまってて」と言っています。
生理現象として寒いときもくしゃみは出るので前後の行動や環境と合わせて犬の気持ちを考えましょう。
3.舌をペロッと出す
- ストレス
- 不安
- カーミングシグナル
4.上の犬歯を見せる
- 怒り
- 恐怖
威嚇して引かせようとしています。
犬は想像以上に計算して行動します。
噛むと自分も痛いし、逆に攻撃をされてケガをするかもしれません。
出来れば攻撃したくないけれどこっちに来てほしくないと思っている時の表情です。
5.下の犬歯を見せる
- リラックス
- 嬉しい
- 楽しい
嬉しくて口元が緩んでいる状態で、目つきも優しくなっていることが多いです。
6.あくびをする
- ストレス
- 不安
- カーミングシグナル
ストレスで酸素不足を補うためにあくびをします。
人はストレスサインであくびはしませんが、犬はすぐにあくびでストレスを教えてくれます。
眠いときも人と同じようにあくびをします。
7.ゆっくり深い呼吸
- ストレス
リラックス状態、眠っている時が一番深い呼吸になります。
犬はすぐに逃げられるように浅く短い眠りを何度もします。
いびきをかいていたり寝言を言っているとリラックス出来ているのだと安心します。
8.浅くて速い呼吸
- ストレス
- 恐怖
- 不安
- 興奮
緊張をしていたり不安な時はすぐに体を動かせるように血液に酸素を送るために呼吸を早くします。
心臓も血液を送るために鼓動が早くなります。
出来るだけ早く落ち着ける環境に変えてあげて下さい。
しっぽで分かる犬の気持ち
目の次に私が見るのがしっぽです。
気持に連動して上がったり下がったり。
犬は気持ちが隠せません。
尻尾で分かる犬の気持ちは
- しっぽを上げる
- しっぽを下げる
- しっぽを高く上げて小刻みに振る
- しっぽを上げて大きく揺らしている
- しっぽを止めたまま上げている
- しっぽを少し下げている
- しっぽを下げて揺らしている
などがあります。
1.しっぽを上げる
- 集中
- 嬉しい
- 楽しい
- 威嚇
- 警戒
しっぽが上がっているのは興奮状態。
しっぽをゆったりと振っているときは喜んでいますが、ぴんと立てて動かない時は警戒している仕草。
動作をする前後の状況で判断しましょう。
2.しっぽを下げる
- ストレス
- 恐怖
- 不安
- 警戒
怖いときや不安な気持ちを表しています。
怖くてしっぽが下がっていても追い詰められていれば攻撃する可能性もあります。
耳や目つき、口の状態、動作をした前後に何があったかなどを判断し気持ちを理解しましょう。
3.しっぽを高く上げて小刻みに振る
- 嬉しい
- 興奮
4.しっぽを上げて大きく揺らしている
- 警戒
- 不安
私は強いので、やるならやりますよ。と伝えています。
ゆったりとした動作の内側で怖さと戦い、闘志が湧いている状態ですね。
攻撃しないと伝えてあげましょう。
5.しっぽを止めたまま上げている
- 威嚇
- 緊張
- 集中
あなたに照準を合わせました。やりましょう。
逃げれるようであれば逃げましょう。
又は、私は攻撃しないと伝えたいですね。
- 視線を外す
- 目を細める
- 瞬きをする
- 鼻を舐める
- くしゃみをする
- 舌を出す
- あくびをする
6.しっぽを少し下げている
- 不安
- 嬉しい
ちょっと嬉しいけれど喜んでいいのかな?と感じています。
犬が大好きなワンちゃんが初めての犬に会った時に嬉しいけれど遊んでくれるかどうか不安になります。
そんなときの行動ですね。
7.しっぽを下げて揺らしている
- ストレス
- 恐怖
- 不安
- 警戒
- 緊張
警戒して緊張している状態
画像でも分かりますが、上目遣いで心配そうな表情を伴うことが多いですね。
口が開いているのも緊張を表します。
被毛で分かる犬の気持ち
被毛で分かる犬の気持ちは
- 抜け毛が目立つ
- 背中の毛が立つ
などがあります。
1.抜け毛が目立つ
- ストレス
- 恐怖
- 不安
犬の被毛は大変デリケートで、数分から数十分のストレスで抜けたり、フケが出ます。
また、ブラッシングのやり過ぎも被毛や皮膚に負担をかけて抜け毛に繋がります。
2.背中の毛が立つ
- ストレス
- 恐怖
- 不安
興奮していたり、怒っているときに背中の毛が立ちますが、猫は毛が長いので分かりやすのですが、犬は長すぎたり短くて分かりづらい事が多いです。
体全体で表現する犬の気持ち
体全体で表現する犬の気持ちは
- 体が硬直する
- 体が震える
- 体をかく
- 体を振る
- 前足を片足だけあげる
などがあります。
1.体が硬直する
- ストレス
- 恐怖
- 不安
非常に怖くて動くと攻撃されるかもしれないという不安から動けない状態、強いストレスを感じています。
目線を外したり、お腹を見せたりして攻撃しないよと伝えてあげて下さい。
人間がお腹やお尻を見せても効果があります。
2.体が震える
- ストレス
- 恐怖
- 不安
震えるのはストレスサインです。
安心できる場所・環境でも震えているようであれば寒さからが考えられますがまずはストレスだと考えて下さい。
震え始める前に何があったか、ストレスになるような事がなかったかを確かめましょう。
3.体をかく
- ストレス
- カーミングシグナル
ストレスを感じると皮膚の神経の末端から痒みの原因となる物質が出るので体が痒くなります。
軽度のストレスサインですが、ずっとかき続けると皮膚にダメージを与えますので、ストレスの原因解明をしてあげましょう。
耳の後ろをかいている時は耳の中が痒い場合もあります。
4.体を振る
- ストレス
- カーミングシグナル
お風呂後に水を飛ばすときにもよく見られますが、ストレスで硬くなった体をほぐす仕草でも使われます。
興奮や緊張を鎮めようとするカーミングシグナルで相手がいるときは「もう休憩しませんか?」と伝えています。
トレーニング中なら難しすぎて混乱してかもしれません。
5.前足を片足だけあげる
- ストレス
- 不安
- カーミングシグナル
行動で分かる犬の気持ち
行動で分かる犬の気持ちは
- 低い姿勢で鼻の下にシワを寄せる
- しっぽを下に振りながら頭を下げる
- プレイング・バウ
- うとうとする
- オシッコをする
などがあります。
1.低い姿勢で鼻の下にシワを寄せる
- ストレス
- 恐怖
- 不安
- 威嚇
The攻撃態勢ですね。
ですが、「攻撃をしないと自分がやられる」という怖さや不安な思いをしています。
カーミングシグナルで「攻撃しないから安心して」と伝えたら落ち着きますね。
- 座る
- 瞬きをする
- あくびをする
- 唇を舐める
2.しっぽを下に振りながら頭を下げる
- ストレス
- 恐怖
- 不安
- 嬉しい
- 楽しい
ちょっと怖いけれど大丈夫だよね、遊んでくれるよねと喜んでいる状態です。
姿勢は同じでもしっぽの振り方や目の仕草などで表現している気持ちが違います。
画像で見ると分かりやすいですね。
3.プレイング・バウ
- 嬉しい
- 楽しい
- 興奮
- 不安
- カーミングシグナル
4.うとうとする
- ス気持いい
- リラックス
飼い主に体を預けてうとうとしているときはとても安心して良くてリラックスしている状態です。
触っている手に体を押し付ける行動も気持ちが良いからもっと撫でてとリラックスして甘えている証拠ですね。
5.オシッコをする
- ストレス
- 恐怖
- 興奮
- カーミングシグナル
犬のオシッコをする理由は、オシッコが溜まった時、マーキング、嬉しかったり怖さで興奮したときがあります。
他にも緊張で神経が過敏になりオシッコが近くなることがあります。
これはオシッコをすることで自分を落ち着かせようとするカーミングシグナルでもあります。
分かりやすいストレスサインと嬉しいときのしぐさ
犬は本当に表現豊かで、沢山のしぐさや行動、表情で気持ちを表してくれます。
上記では書ききれなかった「分かりやすい表現方法」を一気にご紹介いたします。
ストレスサイン
イタズラや悪さをしているように見える仕草や行動がありますが、ストレスが原因かもしれませんね。
叱ったりすると余計にストレスが溜まり問題行動が増えることがあります。
叱らずに落ち着いて、どうしてストレスが溜まったのかを考えましょう。
ストレスの原因を取り除いてあげるのが問題解決の早道で、幸せな共同生活の第一歩です。
我が家では10歳までは嬉しい刺激とちょっと嫌なストレスを体験して頂いております。
災害時や私に何かあった時など、強いストレスがかかる場面でも落ち着いて過ごして欲しいとの願いです。
※10歳以上のお姉ちゃんたちはストレスフリーを目指します。
嬉しいときの仕草や表情
大好きな飼い主さんにしか見せない幸せいっぱいの仕草や行動。
みんな笑顔で嬉しさが表情でも分かります。
\愛犬の勉強をしてもっと絆を深めよ う/
まとめ
犬は気持ちを表現するのがとても上手なので、コミュニケーションがとりやすい動物。
分かりやすいしぐさや行動も沢山ありますが、人とは違う気持ちの表現方法をする事もあります。
今回は65種類の表現方法をまるっと解説しましたので「このしぐさはどんな気持ちなの?」と思った時に見に来て頂ければ幸いです。
長女チワワ16歳はマイペースで気が向いた時だけ寄ってきてマッサージをねだるのですが、私から近づくと逃げたり唸ったり。
ですが、横向きで体を低くし、目を伏せて待っていると必ず近寄って来て頂けます。
勉強して良かった~と感じる瞬間です。