犬を飼いたいと思ったときに、ペットショップやブリーダーより購入する他に、
動物愛護団体などから「保護犬」を迎え入れることがあります。
私は2匹はペットショップで購入し、
1匹は保護犬の里親になりました。
現在3姉妹と暮らしています。
保護犬を飼いたいけれど成犬から躾が出来るの?
子犬からじゃないと懐いてくれないのでは?
保護犬と子犬、どちらが飼いやすい?
疑問に思う事は大事な事です。
飼ってから「こんなはずでは無かった」と思っても簡単に止める事は出来ません。
我慢をしながら一緒に生活する事は飼い主さんにも飼い犬にも不幸なことです。
今回は犬を飼う時は
成犬(保護犬)から?子犬(ブリーダーやペットショップで購入)から?
のメリットとデメリットを分かりやすく解説します。
いずれの選択をした場合もしっかりとした準備と入念なリサーチを行うことで、新たな家族の一員として幸せに暮らす選択が出来るようになるでしょう。
≪ 取得した資格≫
- 愛玩動物育養管理士
- JADP公認上級ペットケアアドバイザー
- JADP公認トリマー・ペットスタイリスト
- JADP公認ドッグセラピスト
犬との暮らし16年、 多頭飼い歴7年、
保護犬ボランティア歴7年。
自他ともに認める犬が大好きな過保護飼い主です。
Instagram(フォロアーさん1万人)では我が家の愛する娘🐶達との生活と最新情報を投稿しています。
※記事内に広告があります。広告の収益は看取りボランティア施設設立の資金にさせて頂きます。
子犬(生後10ヶ月位まで)から飼う
子犬を飼うメリット
- 小さくて愛らしい姿が見られる。
- 0歳から育てる事で愛着を持ちやすい。
- 家庭に合わせた育て方が出来る。
- 飼い主に懐くのが早い。
- 躾やトレーニングを思う存分行える。
- トレーニングを行う事で、絆を築くことが出来る。
- 好ましくない習慣が身についていないため、それをただす必要がない
子犬を飼うデメリット
- 物を壊す可能性が高く、手間もかかる。
子犬が必要とする時間と手間を過小評価できません。
- 好奇心旺盛でいたずらが多い。
- 集中力が低いので躾が進捗しない事がある。
大変すぎて育犬ノイローゼになる飼い主さんもいます。
- あらゆる体験から物事を学ぶ事は良い事でもありますが、気を配らなければいけない事が多い。
長時間子犬を一匹で留守番させる人は、
子犬を飼うことが最善の選択ではないかもしれません。
- 子供の良い遊び相手になりますが、一貫した態度で接しなければいけない。
飼い始めは多くの時間と労力がかかりますが、その時間が愛を育み、世話のかからない犬との幸せな時間をもたらします。
子犬を飼う前に確認する事
マイクロチップ挿入の有無について
マイクロチップには飼い主の名前や住所などが登録され、迷子になった時にスムーズに捜索できます。
販売される犬や猫にはマイクロチップの挿入が義務化されました。
◇販売業者はマイクロチップの挿入の義務がありますが、飼い主は義務ではありません。
◇マイクロチップを挿入したい場合は動物病院で挿入の施術を行います。
◇価格は動物病院により異なり、数千円〜1万円位の所が多いようです。
◇マイクロチップ登録証明書発行料金は約1,000円です。
※販売業者から購入する場合はマイクロチップ登録証明書を貰えるか確認してください。
ワクチン接種をしたか
免疫が薄れてくる生後2カ月頃から混合ワクチンを打つ事で感染症から愛犬を守る事が大切になります。
ワクチン接種を受けていなければ動物病院で接種を行ってください。
ワクチンの料金は動物病院によって異なります。
◇接種の義務化がされている狂犬病予防ワクチンは約3,000円/年。
※自治体でも接種可能です(約3,000円/年)。
◇混合ワクチンは2種混合〜8種混合と種類があり、1種類ごとに約1,000円/年位となります。
フィラリアの予防薬が投薬されているか
フィラリアとは犬に寄生する事が多い寄生虫です。
蚊を媒体に寄生し、成長したフィラリアは犬の心臓や血管を傷つけます(フィラリア症)。
フィラリア薬の投与がされていない場合は、動物病院でフィラリア症ではないかを確認してから薬の投与を行ってください。
◇傷付いた心臓や血管は治る事はありません。定期的に薬を使って駆除し予防します。
◇価格は犬の体重や薬の種類によって異なり、ノミダニ駆除の効果もある薬で約2,500円/月になります。
※最近はおやつの様な与えやすいものがあります。
成犬(保護犬)を飼う
成犬を飼うという事は、一般的なイメージよりも難しい事ではありません。
躾やお世話が大変なのは、むしろ子犬から飼う方で、落ち着きのある成犬の方が飼いやすいと感じる人もいるはずです。
保護犬を飼うメリット
- 程よい距離で付き合うことが出来る。
- 子犬が持つ活発なエネルギーが少なく、落ち着いている事が多い。
- 二度目のチャンスが与えられた犬は無限の愛情を見せてくれることが多い。
- 性格や体格がすでに形成されている為、自分の家族との生活を推測しやすい。
保護犬は保護団体のスタッフが性格を分かっているので教えてくれます。
- 保護犬1匹を家庭に迎える事は、その犬の命と保護の空席に連れてこられる次の犬2匹の命を救うことに繋がる(ボランティアになる)。
保護犬を飼うデメリット
- 好ましくない行動の原因となりえる心的外傷を過去に経験している可能性がある。
- 悪い習慣がついており、直すのが難しい場合がある。
ご縁動物愛護団体で問題行動のトレーニングがされたり、
ある程度になるまでは譲渡をしない事も多いです。
- トレーニングを受けていない場合、高齢でトレーニングをするのは子犬よりも時間が必要。
- 子供、猫、掃除機など新しいものに馴染ませようとすると、それが心的外傷となる可能性がある。
- 適切なケアを受けていなかった保護犬は健康上の問題をともなうことがあり、高い医療費がかかる場合がある。
保護犬の里親になる場合はトライアル期間がありますので、数日から数週間生活を共にし、迎えられるかを決められます。
まとめ
メリット | デメリット | |
子犬 | 愛らしい時期から育てる事で愛着を持ちやすい。 家庭に合わせた育て方が出来る。 | しつけやトレーニングに時間と手間がかかる。 |
保護犬 | 性格や体格が形成されている為、 自分の家族との生活が推測しやすい。 落ち着いてて程よい距離で付き合える。 | 心身の健康状態に問題がある場合があり、 金銭的な余裕が必要になる。 |
可愛いから、可哀想だからだけではなく、
メリットとデメリットをしっかり考えて、家族に見合う犬を迎え入れてあげてください。
また
人間と同じように犬にもそれぞれ個性があります。
触れ合い、目を見て、行動を見て考えてあげてください。
最後まで読んでいただきありがとうございました。