犬の一時預かりボランティアになる|役割・条件・始め方を徹底解説

保護犬の一時預かりボランティアに興味があるけれど私に出来るかな・・・。

女性

保護犬を預かるってどういうことだろ。

ご縁

保護犬の里親になるのは難しくても、
犬を飼った経験がある方なら是非検討して頂きたいボランティア活動です。

保護犬の一時預かりボランティアとは、保護犬を自宅で一時的に保護し新しい家族が見つかるまで世話をします。

保護犬とは
  • 様々な理由で飼い主が居なくなった犬
  • 劣悪な環境で飼われていたため保護され犬
  • 元から飼い主がいない野犬・野良犬

保護施設や動物愛護センターは限られたスペースしかなく、全ての犬を受け入れることが出来ません。

また、ボランティアがいないと成り立たない保護施設では、一頭一頭に適切なお世話をするのも大変で、運動やコミュニケーションを取る事は難しいのが現状です。

一時預かりボランティアで1頭犬を預かると、新しい犬が1頭助けられます。

また、家庭で預かる事で人に慣れて、人と過ごすことを学んで頂くボランティア活動です。

目次

保護犬の一時預かりボランティアが果たす役割

犬との暮らし

犬のトレーニング

人との生活をするためには、覚えて欲しい事柄がいくつかあります。

  1. トイレの場所で用を足す
  2. 出来るだけ噛まない鳴かない
  3. 散歩トレーニングが出来ている

などが出来ているとスムーズに新しい家族と仲良くなれます。

また、人や他の犬、動物を怖がらないように社会化トレーニングが出来れば里親さんが見つかる可能性がグッと高まります。

保護犬は過去に受けたストレスやトラウマがある犬が多いので、まずは人に慣れて頂き、愛情をかけて少しずつ不安や怖い事を減らしましょう。

保護犬の性格や特徴を理解する

新しい家族との生活に出来るだけスムーズに適応するには、性格や特徴、行動パターンを理解することが大切です。

一時預かりボランティアは、預かった犬の性格や特徴をを理解し、それを新しい家族へと伝える役割を果たします。

ご縁

沢山コミュニケーションを取り、触れ合いどんなことに喜び、何を怖がるかなどを里親さんにお伝えするのが役割ですね。

この役割を通じて、ボランティアは保護犬の新しい家族との生活への準備を支援し、犬と新しい家族の間に強い絆を築くことができます。

これは、保護犬が安心して新しい生活を始めるために非常に重要なステップです。

\犬の気持ちをもっと知りたい方はこの記事から/

犬の気持ちが分かる65種の仕草や行動をまるっと解説

愛情をかけて傷ついた心を癒し、人間に慣れる

一時預かりボランティアは、犬たちの傷ついた心を癒す役割があります。

犬は人間同様、過去の経験やトラウマにより心が傷つきます。

特に、虐待やネグレクト、放棄などの経験をした犬は、人間に対して恐怖心を持っています。

心の傷を癒すための方法
  • 犬が安全であることを常に感じる環境を作る。
  • 適切な食事や清潔な生活環境を準備。
  • 犬が人間に対して恐怖心を持つ場合は、強制的に接触を試みるのではなく、犬が自ら接触を求めるのを待つ。
  •  楽しい散歩や遊びなど、犬が喜びを感じる経験を積ませることで、心の傷が癒されます。

 

保護犬の一時預かりボランティアが必要とするスキルと経験

保護犬の世話をするためには、犬の基本的な生活習慣やケア方法についての知識と経験が必要です。

特に保護犬は多くのストレスや見過ごされた病気やケガが潜んでいる可能性があるので、しっかり見てあげて欲しいですね。

犬の健康管理の知識

犬が病気になった場合や、ケガをした場合に適切に対応する能力は大切です。

日々の健康状態をチェックし、不明な症状や怪我がある場合は、必ず獣医師の助けを求めましょう。

自分の知識だけで治療を試みることは、逆に犬の健康状態を悪化させる可能性があるので、自己判断による対応はおススメできません。

インターネットによる情報も全く違う事が書いてあったりするので、知識と経験が無い時期は早めに獣医師に診てもらうように心掛けて下さい。

一方で、日常的な健康管理の一環として、食事の摂取状況、排泄の様子(下痢をしていないか、尿の色はいつもと同じか等)、行動パターンなどを注意深く観察することが重要です。

これらの観察を通じて、犬の健康状態を把握し、異常があった時は迅速に対応しましょう。

さらに、犬は本能的に痛みを隠す傾向があるので、態度や行動がいつもと違う場合も健康問題のサインです。

犬の身体言語

愛犬とより深く絆を築くためには、彼らの「言葉」を理解することが必要です。

しかし、犬は私たちと同じように言葉で話すことはありません。

彼らは、自分の感情や意図を身体の動きや表情を通じて表現します。

これを「身体言語」といいます。

犬の表情や姿勢からその気持ちを理解することは可能です。

初めての経験をしたときに、次に何が起こるか分からず不安やストレスで目が丸くなります。
目が見開き過ぎて黒目の周り全体に白目が見える場合は強いストレスや不安の表れ。
立っている耳は興奮や注意を表し、耳が後ろに倒れているときは恐怖や不安を感じていることがあります。
上の歯を見せているときは威嚇しています。
下の歯が見えるときは嬉しくてリラックスをしている状態です。
しっぽが上がっていると興奮状態、下がっているときは不安を表します。

\犬の身体言語をもっと知りたい方はこの記事から/

犬の気持ちや伝えたいことを聞く|カーミングシグナルは犬の共通言語

しかし、すべての犬が同じ身体言語で同じ感情を表すわけではありません。

犬には個体差があり、同じ身体言語でも感じている感情は異なることがあります。

そのため、愛犬の特定のパターンをよく観察し、理解することが大切です。

犬の身体言語を理解するメリット

犬の身体言語を理解すると飼い主や犬と接する人々は、犬のストレスや不快感を感知し、それを軽減する手段を取ることが可能となります。

これは、犬が感情を理解された事を感じ、安心感を得るからです。

犬の身体言語を理解し、それに対応する能力は、犬と人間とのコミュニケーションを深め、犬がより安心できる環境を作り出すために重要なスキルと言えるます。

犬の預かりボランティアをする方法

 犬の一時預かりボランティアの費用を考える

犬の一時預かりボランティアには、どんな費用が必要なのでしょうか。

その答えは、「ボランティアさんによります」です。

けれど、その費用についての大まかなイメージを掴んでいただくために、ここでは一般的な費用の内訳をお話しします。

預かりボランティアさんが負担する一般的な費用とは食事代や薬代など、犬が預かりボランティアさんの家で過ごす間にかかる生活費用を指します。

一般的には、預かりボランティアさんが食事代や薬代、そして医療費を負担することが多いです。

しかし、ボランティアを行う団体や組織によっては、一部の費用を補助することがあります。

預かりボランティアを始める前には、自分自身の経済状況や負担可能な範囲を考えることが重要です。

一時預かりボランティアを募集している場所を探す

動物保護団体は市町村にもありますが、ボランティアさんが居ないと成り立っていない場所が多く、保護を必要としている市町村が多いのが現状です。

個人で保護活動をされている方も私費を費やして活動しているので、一時預かりボランティアを募集している団体は多く存在します。

ですが、保護犬を募金活動の為に利用してあまりお世話をしていない団体も存在します。

まずは、地元の動物愛護センターに問い合わせをし、近くで清潔な施設かどうかを確認し、スタッフが見える団体を探すことをお勧めします。

団体によって、条件や受け入れ方法が異なるので、事前に確認しておきましょう。

\犬のボランティア活動をもっと知りたい方はこの記事から/

保護犬のボランティアを無理なく出来る種類と正しい参加方法

Q&A

預かる期間はどれ位になりますか?

新しい里親さんが見つかるまでですが、平均的な預かり期間は2週間から1か月程度とされています。

ただし、保護犬の状態や里親探しの状況によっては、預かり期間が延びることもあります。

一人暮らしでも出来ますか?

預かった犬に長時間の留守番は難しいので、一緒にいる時間かしっかり確保できて、犬を飼った経験があるなら出来るでしょう。

保護団体により預かりボランティアの条件がありますので調べてみてください。

遠方での預かりにも参加できますか?

何かあった時にすぐに預かった団体に行ける距離をお勧めします。

病院も団体の指定病院があることが多いので確認が必要ですね。

団体によっては譲渡会へ預かった犬を連れて来れる方の条件があります。

まとめ

保護犬ボランティアは、保護された犬を一時的に自宅で世話し、新しい家族が見つかるまでの期間、愛情を注いで育てる活動です。

ボランティアの役割は

人と暮らすために必要な基本的なマナーを教えます。

犬の性格や特徴を理解し、新しい家族へ適切に紹介します。

人間への恐怖心を取り除き、犬が安心して暮らせるよう支援します。

必要なスキルと経験として

犬の健康状態をチェックし、病気や怪我に適切に対応できる能力。

犬の感情を表す身体言語を理解し、感情に応じた対応ができる力。

が必要です。

犬を飼った経験があると大丈夫ですね。

ボランティアが負担する費用には、食事や薬などの生活費があります。

一部の団体ではこれらの費用を補助している場合もあります。

まだまだ保護犬が多く保護団体だけでは全ての保護犬を助ける事が出来ていません。

里親になるのが難しい方ぜひ、保護犬の一時預かりボランティアを検討して頂ければ幸いです。

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