愛犬があくびばかりするけれど、睡眠不足なのかな?
犬があくびをするのは軽度のストレスサインですね。
ストレスサインは沢山あるのかな?
結構ありますよ。
ストレスの原因を大きく6個ご紹介
運動不足
運動不足はストレスの一番大きな天敵です。
散歩は勿論、物足りないようならば一緒に遊んだりして体を動かすと目に見えて穏やかになります。
長時間の留守番
群れで生活していた祖先を持つ犬は元来寂しがり屋で怖がりです。
なので外敵から守ってくれる人が居ないことやひとりぼっちがストレスに。
長時間の留守番をさせる場合は徐々に留守番時間を長くして慣れさせるトレーニングをお勧めします。
『ここにいれば安心、必ず大好きな飼い主は帰って来る』と思わせる信頼関係を作ってからにしましょう。
スキンシップ不足
猫のようにマイペースな犬もいますが、寂しがり屋で怖がりな犬は信頼できる飼い主が大好きでずっと近くに居たがりますし、撫でられたり一緒に遊ぶのが大好きです。
人間の幼児と同じですね。
環境の変化
引っ越しや模様替え、新しい家族が増えるなど今までと違う環境になると不安でストレスを感じます。
言葉で説明してあげられると良いのですが、それは出来ません。
環境が変化したときは沢山スキンシップをとり、笑顔で話しかけてあげて下さい。
言葉は分からなくても飼い主が楽しそうならその雰囲気を感じ取り安心します。
飼い主・家族がイライラしている
犬はとても賢く、声の大きさや早さ、息遣い、顔の表情やいつもと違う行動などで人の気持ちを感じ取ります。
犬に接する時はいつも笑顔でゆっくり話しかけるように心掛けるようにしてみましょう。
不快な環境
犬は綺麗好きでトイレや寝る場所が清潔で快適でないことがストレスとなります。
また、来客を教えてくれるインターフォンやトラック、救急車の大きな音も怖がりな犬には大きなストレスとなります。
湿度や温度管理も大切ですね。
ストレスサイン
犬のストレスサインは分かりやすいものから些細で、よく見ないと分からないものがあります。
また、人とは違う表現方法のストレスサインもあるので喜んでいると勘違いしてしまう人も少なくありません。
正しいストレスサインの見分け方を知ることで犬の気持ちがグッと分かり、強い絆を作る大きな武器になるでしょう。
軽いストレスサイン
軽いストレスサインは我が家の娘たちも常日頃見かけますが、ストレスサインをした前後の行動や状況を合わせて考えると、甘えているだけなのか、放っておいてはいけないストレスサインなのかが判断できます。
- あくびをする
- 目を細める
- 目や顔をそらす
- 後ろ足で体をかく
- 体をぶるっとふる
- ハァハァ(パンティング)
- 大量のよだれが出る
- 足の裏が湿っぽい
- マウンティング
- 目のはしに白目が出る
- 手足を舐める、尾尻を噛む
- ⇧慢性的なストレスの可能性があるストレスサイン
- トイレの失敗をする
- 家具を噛む
- 耳を後ろに倒す
重いストレスサイン
重いストレスサインは「助けて!」と強く伝えている仕草や行動なので、出来るだけ早く対処してあげましょう。
- かたまってうずくまる
- その場から逃げようとする
- 壁際まで逃げる
- 人の後ろや物の後ろに隠れる
- 歯をむき出しにする
- うなる
カーミングシグナル=犬の世界共通言語=
カーミングシグナルとは相手に伝えたい感情や自分を落ち着かせるための仕草や行動。
軽いストレスサインと重複している仕草や表現方法ですが、犬の伝えたい言葉としての意味合い強く、人が犬に行うことで犬に気持ちを伝えられる素晴らしいサインです。
『ストレスサイン』と『カーミングシグナル』の意味は違いますよ。
顔の向きを変える | 自分に敵意はないから安心して 落ち着いて そんなことしないで |
目をそらす | 相手に好意や興味があると見つめますが、関係がまだ何もない状態で見つめる行為は敵意を表します。 落ち着いて 私はあなたに集中していないよ 私にストレスをかけないで |
鼻を舐める | 鼻を舐めるのは鼻水を拭うための行為ですが、必要以上に鼻水が出るのはストレスサインで自分を落ち着かせる効果があります。 又は、下を出していると歯を使って攻撃できないので、相手に対して敵意がない表現方法になります。 |
固まる | 何もしないから大丈夫だよ 怖くないよ と伝えています。 |
ゆっくりと歩く | 落ち着かせる効果が非常に大きい動作で相手の緊張を和らげる行動です。 |
お尻をあげる (プレイング・バウ) | 前足を下げてお辞儀をするような姿勢は遊びに誘いたいときの行動です。 または、敵意がないことを伝えるときにも使われます。 |
座る・伏せる | 次の行動に出にくい落ち着く姿勢をとる事で、相手に落ち着こうと伝えます。 また、攻撃しにくい姿勢をする事で攻撃性がないことを伝えるサイン。 |
あくびをする | 不安や恐怖などのストレス反応で酸素を取り込もうとしてあくびをします。 相手を落ち着かせる効果。 |
匂いを嗅ぐ | 問題となっている状況が落ち着くまでじっとそのまま匂いを嗅ぎ続けることで、あなたに集中していないから集中しないでと伝えるときのサイン。 |
カーブする | 首やお腹の急所を相手に見せることで攻撃するつもりがないことを伝えます。 安心感を与える 相手が怖がっていたり怒っている場合落ち着かせようとしている |
間に割って入る | 争いを避けようとする場合の行動です。 |
尾尻を振る | 尾尻が下がり気味なら 落ち着いて 降参 尾尻が上がり気味なら やるならやりますよ |
子犬のような行動 | 自分を小さく見せることで相手を落ち着かせる行動です |
瞬きをする | そんなに注目しないでというストレスサイン 多くは体の硬直やしっぽが下がる、視線を外すなどの行動を伴います。 |
片足をあげる | 相手に戦意がないことを伝えるサイン 自分を落ち着かせようとする行動でも使われます。 |
我が家の神経質な長女チワワは目を見て近寄ると逃げてしまうことがありますが、後ろ向きに座ると寄ってきて甘えます。
ストレス発散方法は年齢や性格に合わせる
ストレスを発散させる方法として運動をしたり、スキンシップを沢山取るなどの方法があります。
運動や散歩はストレス発散にはとても有効ですが、老犬だったり散歩が好きではない子にはストレス発散どころか、運動する事で更にストレスになる可能性があります。
スキンシップもマイペースで触られるのがあまり好きでは無かったり、タイミングを間違えると嫌がられることもあります。
日頃から愛犬が喜ぶ物や行動をチェックしておいて、個々に合わせてストレス発散をさせてあげて下さい。
食いしん坊さんにはいつもはあげない特別おやつを用意しておくと、とても効果があるでしょう。
我が家のストレス発散方法
3匹の娘と暮らしている我が家では留守番時間が長く、寂しい思いをさせて、ストレスサインを見かけることがあります。
年齢もバラバラで喜ぶことも違うので、それぞれが喜ぶことをストレス発散に活用しています。
長女チワワ16歳~特別扱いとマッサージ~
10年以上1匹で過ごして来た長女は元々自分だけの時間が多いマイペースチワワで、妹たちとも距離を取り自分の部屋で飼い主や妹の様子を見ながらひとりで居るのが大好き。
私の両隣はいつも妹2匹が居ますのでストレスが溜まっているな、寂しそうだなと感じた時は妹2匹を無視して長女の近くに行くとすっと尾尻を上げて喜びます。
尾尻が下がったままで部屋から出てこない事もありますが、喜んで部屋から出てきたらずっと撫でて、大好きなマッサージをし続けます。
年齢的に運動も食事の量も減っていますので出来ることが少ない分、よく観察して、ストレスサインは見逃さないようにしています。
次女ミックス5歳~軽いストレスサインは放置!~
若い次女は辛いのですが、軽いストレスサインは無視をします。
記憶力が良いので、これをしたら良いことがある、の中にストレスサインを入れたくありません。
落ち着いていたり、お手入れなど嫌な事を我慢できた時にご褒美として大好きなおやつをあげます。
また、常日頃から散歩や遊びを沢山する事でストレスを溜めないようには気を付けています。
我が家は10歳までは軽いストレスは我慢して頂き、非常事態でも耐えられるしっかり娘を目指します。
三女元保護犬約13歳ポメラニアン~食べることとスキンシップ~
三女は我が家に来るまでの10年間位はケージで育ちました。
その反動なのでしょうか、甘えん坊さんで飼い主を舐めるのと飼い主に抱かれるのが大好き。
長時間の留守番後はしばらく私の腕の中にいます。
心臓が強くないので散歩や運動はあまり出来ませんが、食べるのが大好きで、ご飯の準備をし始めると分かりやすく目を輝かせて喜んでくれます。
なのでストレス発散にはご飯の回数を増やして、お手入れや病院に行った時などはご褒美おやつを召し上がってて頂きます。
三女は嬉しいことも辛いことも表現をあまりしない子だったので、些細な仕草でも大げさに喜んだり心配をして喜怒哀楽の感情を大切にしています。
10歳を過ぎた娘は甘えたい時は甘えて頂き、我慢せずに気持ちを隠さず表現して貰うように心掛けています。
ストレスを全く無くすことは出来ないから細かい事まで気にしない
ストレスが全くない人いないように、人に頼らないと生きていけない犬は人の環境に合わせるのに我慢が必要な事が必ずあり、ストレスもかかります。
ストレスを発見するたびに心配している生活は、人も犬も楽しくないし幸せな生活を送れないでしょう。
私は我慢したであろう娘の顔や仕草を見るとまず、「気にするな!」と笑顔で話しかけます。
犬は大好きな飼い主が元気で楽しそうにしていることがとても嬉しい、優しい動物です。
飼い主は辛いことがあってもぜひ、愛犬の前では元気で優雅で楽しそうに過ごしてあげて下さい。
そして、”寂しいことや辛いこともあるけれど、楽しいことも沢山あるから我慢しよう”と思って貰えたら最高ですね。
まとめ
犬はストレスがあると仕草や表情でサインを出します。
怯えていたり、自虐行為をするなど重いストレスサインが見えたときは早くストレスの原因を突き止め、ストレスを取り除いて安心させて、ストレス発散をしてあげてください。
ですが、軽いストレスの場合は年齢や性格を考慮し、個々にあった対処法をしてあげてください。