
≪ 取得した資格≫
- 愛玩動物育養管理士
- JADP公認上級ペットケアアドバイザー
- JADP公認トリマー・ペットスタイリスト
- JADP公認ドッグセラピスト
犬との暮らし17年、 多頭飼い歴9年、
保護犬ボランティア歴9年。
自他ともに認める犬が大好きな過保護飼い主です。
Instagram(フォロアーさん1万人)では我が家の愛する娘🐶達との生活と最新情報を投稿しています。
※記事内に広告があります。広告の収益は看取りボランティア施設設立の資金にさせて頂きます。
香料・調味料・甘味料・増粘剤は、犬の健康のためではなく、食いつき(嗜好性)と食感のための添加物です。
この記事は、ドッグフードと人の食品で使われる嗜好性・食感系の添加物36種を名前で引ける早見表です。犬と暮らすうえで覚えておきたいものには🐾印、誤食に注意したいものには⚠️印をつけました。
香り・うま味・甘味・食感の添加物 36種 早見表
ご縁の見方は3段階です。
🟢 安全性が高い・天然系 / 🟡 法の範囲内だが犬には不要寄り / 🔴 犬には与えたくない
🐾 はドッグフード(とくに半生・おやつ・ウェット)で見かけるもの、⚠️ は人の食品からの誤食に注意したいものです。
| 名称 | グループ | 主な役割・特徴 | 見方 |
|---|---|---|---|
| 香料(一括名)🐾 | 香り | 香りづけの総称。中身は「香料」とだけ表示され見えない | 🟡 |
| 動物性油脂(コーティング)🐾 | 香り | 粒表面に吹き付け香りを立たせる。涙やけ等の指摘も | 🟡 |
| L-グルタミン酸ナトリウム 🐾 | うま味(アミノ酸) | 昆布系のうま味。半生・おやつのうま味づけ | 🟡 |
| グリシン | うま味(アミノ酸) | アミノ酸。うま味と日持ち向上を兼ねる | 🟢 |
| DL-アラニン | うま味(アミノ酸) | まろやかな甘み・うま味 | 🟡 |
| 5′-イノシン酸二ナトリウム | うま味(核酸) | かつお節系のうま味成分 | 🟡 |
| 5′-グアニル酸二ナトリウム | うま味(核酸) | しいたけ系のうま味成分 | 🟡 |
| 5′-リボヌクレオチド二ナトリウム | うま味(核酸) | イノシン酸+グアニル酸の混合 | 🟡 |
| コハク酸二ナトリウム | うま味(有機酸) | 貝類のうま味成分 | 🟡 |
| 塩化カリウム | うま味(無機塩) | 食塩の代替。減塩用 | 🟡 |
| アスパルテーム | 甘味(合成) | 砂糖の約200倍の甘さ | 🟡 |
| アセスルファムカリウム | 甘味(合成) | 砂糖の約200倍の甘さ | 🟡 |
| スクラロース | 甘味(合成) | 砂糖の約600倍の甘さ | 🟡 |
| サッカリン | 甘味(合成) | 古くからある高甘味度甘味料 | 🟡 |
| ネオテーム | 甘味(合成) | アスパルテーム系の高甘味度 | 🟡 |
| ステビア | 甘味(天然) | 植物由来。砂糖の約250〜350倍 | 🟡 |
| 甘草(グリチルリチン酸) | 甘味(天然) | マメ科カンゾウ由来の甘み | 🟡 |
| D-ソルビトール 🐾 | 甘味(糖アルコール) | 砂糖の約60%の甘さ。半生のしっとり感も | 🟡 |
| キシリトール ⚠️ | 甘味(糖アルコール) | 犬に危険性が高いとされる。フードには不使用。人のお菓子の誤食に注意 | 🔴 |
| エリスリトール | 甘味(糖アルコール) | 低カロリーの糖アルコール | 🟡 |
| マルチトール(還元麦芽糖) | 甘味(糖アルコール) | まろやかな甘み | 🟡 |
| 還元水飴 🐾 | 甘味(糖アルコール) | おやつのしっとり感と甘み | 🟡 |
| トレハロース | 甘味(糖質) | 保水性のある糖質。上品な甘み | 🟢 |
| グリセリン 🐾 | 甘味・保湿 | 半生フードの水分保持と甘み | 🟡 |
| カラギーナン 🐾 | 食感(海藻) | ウェットのとろみ。腸への影響の議論あり | 🟡 |
| グアーガム 🐾 | 食感(豆) | 豆由来のとろみ成分 | 🟢 |
| ローカストビーンガム | 食感(豆) | 豆由来。なめらかな食感 | 🟢 |
| タマリンドガム | 食感(豆) | タマリンド種子由来 | 🟢 |
| キサンタンガム 🐾 | 食感(発酵) | 発酵由来。安定したとろみ | 🟢 |
| ジェランガム | 食感(発酵) | 発酵由来のゲル化剤 | 🟢 |
| アルギン酸 | 食感(藻類) | 海藻由来のとろみ・ゲル化 | 🟢 |
| ペクチン | 食感(果実) | 果実由来。安全性が高いとされる | 🟢 |
| アラビアガム | 食感(樹液) | アカシア樹液由来の安定剤 | 🟢 |
| 加工デンプン 🐾 | 食感(穀類) | 穀類由来。とろみ・形状保持 | 🟡 |
| カルボキシメチルセルロース(CMC) | 食感(合成) | 化学的に合成された糊料 | 🟡 |
| 酒精(エタノール) | 香り・日持ち | 風味づけと静菌。揮発する | 🟢 |
「香料」「調味料」「乳化剤」などは一括名で表示でき、個々の物質名が出ないことがあります。甘味料・増粘剤は物質名と用途名を併記するルールです。
犬は「香り」で食べるかどうかを決めます
犬の食欲を大きく動かすのは、味よりも匂いです。
鼻が利く犬にとって、フードの香りは「食べたい」スイッチそのもの。
メーカーが香料を使うのはこのためで、犬の体に必要だから入れているわけではありません。
シニア犬は嗅覚が衰えて食いつきが落ちやすいので香りの工夫は大事ですが、それが「香料頼み」なのか「食材そのものの香り」なのかでフードの設計は大きく変わります。
① 香料——「香料」の2文字では中身がわからない
原材料欄に「香料」とだけ書かれている場合、何から作られた香りなのかは読み取れません。
この中身の見えなさが、香料のいちばんの不安要素です。
また、ドライフードの表面に動物性油脂を吹き付けて香りを立たせる手法もよく使われ、涙やけや被毛への影響を指摘する声もあります。
品質に自信のあるフードは、肉や魚など食材そのものの香りで食いつきを引き出す設計が中心です。
② 調味料——うま味成分(アミノ酸・核酸・有機酸)
L-グルタミン酸ナトリウム(昆布系)、イノシン酸(かつお節系)、グアニル酸(しいたけ系)などのうま味成分です。
人の食品にも広く使われ、使用量は法令で管理されています。
犬の健康に必要なものではないため、入っていないに越したことはない、という立ち位置の添加物です。
半生フードやおやつのうま味づけで見かけます。
③ 甘味料——いちばん注意したいのはキシリトール
ソルビトール・還元水飴・グリセリンなどは、甘みやしっとり感を保つために半生・おやつで使われます。
主食のドライフードで見かけることは少なく、チェックすべきはおやつの原材料欄です。
⚠️ キシリトールに最大の注意を
キシリトールは犬にとって危険性が高いとされる甘味料です。ドッグフードやドッグ用おやつには使われませんが、人間用のガム・お菓子・歯みがき粉に含まれます。
犬が誤って食べないよう置き場所に十分注意し、誤食したときはすぐ動物病院へ相談してください。
半生タイプに多い保存料とセットで使われることも多いので、ドッグフードの保存料38種一覧|危険度と見分け方の早見表もあわせてどうぞ。
④ 増粘剤・安定剤——ウェットフードのとろみ役
カラギーナン・グアーガム・キサンタンガム・加工デンプンなどが該当します。
ウェットフードのとろみや形を保つための添加物で、嗜好性というより食感と見た目の担当です。
このうちカラギーナンには腸への影響をめぐる議論があります。
多くは海藻・豆・果実など天然由来で、直ちに危険というものではありません。
わからない名前が出てきたらドッグフード添加物一覧(五十音辞典)で引いてみてください。
原材料欄でのかんたんな見分け方
- ✅ 肉・魚が第一原料で「香料」の記載なし → 食材の香りで勝負する設計
- ⚠️ 「香料」とだけ記載 → 中身が見えない。ほかの原材料の質もあわせて確認
- 🍬 ソルビトール・還元水飴・グリセリン → 半生・おやつの常連。毎日続くなら頻度を見直し
- 🥫 カラギーナンなどの増粘剤 → ウェット主食なら覚えておきたい名前
- 🚫 キシリトール → 人間用のお菓子・ガムの誤食に最大の注意
なお、これらの添加物もペットフード安全法のもとで管理されています。
「入っている=即危険」ではなく、「犬の利益にならないものは、できれば少ないほうがいい」という温度感で向き合うのが冷静です。
見た目のための着色料についてはドッグフードの着色料は不要?避けたい4種と見分け方で解説しています。
香料に頼らない設計のフード例
当ブログでレビューしたフードから一例を挙げると、ご縁の独自採点でランクAのウィリアム チキン(正直レビュー)は、合成保存料・着色料・香料が不使用。
41種の食材を使い、サーモンオイルや亜麻仁など脂質源の香りも生かして食いつきを引き出す設計です。
タンパク質26.5%・カロリー397kcal/100gと高エネルギー寄りなので、活動量が落ちたシニア小型犬は給与量の管理とセットでどうぞ。
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よくある質問
Q. シニア犬の食いつきが落ちました。香料入りのフードに替えるべき?
A. 香料の前に試せることがあります。
フードを人肌程度に温めて香りを立たせる、ぬるま湯やトッピングを少量加える、開封後1ヶ月以内の新鮮なフードに切り替える、の3つです。
酸化した古いフードは香りが飛んで食いつきが落ちるため、小袋への変更だけで食べ方が変わることもあります。
Q. 原材料の「香料」には何が入っているのですか?
A. 表示からは特定できません。
香り成分はまとめて「香料」と書けるルールのため、消費者からは中身が見えないのが実情です。
気になる方は香料無記載のフードを選ぶのが確実です。
Q. 調味料(アミノ酸等)はドッグフードに必要ですか?
A. 犬の健康のために必要なものではなく、食いつきを高める嗜好性のための添加物です。
法令の範囲内で管理されていますが、入っていないに越したことはない、という位置づけです。
Q. 人間のお菓子に入っているキシリトールは犬に大丈夫?
A. キシリトールは犬にとって危険性が高いとされる甘味料で、ドッグフードやドッグ用おやつには使われません。
キシリトール入りのガムやお菓子、歯みがき粉を犬が誤って食べないよう置き場所に十分注意し、誤食したときはすぐ動物病院へ相談してください。
Q. カラギーナン入りのウェットフードは避けるべきですか?
A. 腸への影響をめぐる議論はありますが、法令の範囲内で管理されており、直ちに危険というものではありません。
ウェットが主食で気になる場合は、カラギーナン不使用の商品を選ぶという選択肢もあります。
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参考にした主な資料
環境省「ペットフード安全法 基準規格」/東京都保健医療局「用途別 主な食品添加物(甘味料/増粘剤・安定剤・ゲル化剤)」/コープこうべ 商品検査センター「調味料のアミノ酸・核酸・有機酸」/日本食品添加物協会ほか。
グループや評価は2026年6月時点の公的資料に基づく情報です。
※本記事は飼い主としての経験と公的資料に基づく個人のまとめです。愛犬の体調・体質には個体差があります。気になる症状がある場合は獣医師にご相談ください。

