犬用シャンプーの選び方|成分と界面活性剤4種類の見分け方

愛犬のシャンプーの選び方
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≪ 取得した資格≫

  • JADP公認上級ペットケアアドバイザー
  • JADP公認トリマー・ペットスタイリスト
  • JADP公認ドッグセラピスト

犬との暮らし17年、 多頭飼い歴9年、

保護犬ボランティア歴9年。

自他ともに認める犬が大好きな過保護飼い主です。

Instagram(フォロワーさん1.7万人)では我が家の愛する娘🐶達との生活と最新情報を投稿しています。

※記事内に広告があります。広告の収益は看取りボランティア施設設立の資金にさせて頂きます。

目次

犬用シャンプーの成分は大きく3つ

犬用シャンプーのボトルと成分表

犬用シャンプーの中身は、洗浄成分である界面活性剤・保湿成分・香料の3つに大きく分けられます。
このうち商品ごとの差が最も出るのが界面活性剤で、肌に合うかどうかもここでほぼ決まります。

界面活性剤

界面活性剤は洗浄力の源になる成分で、犬の皮脂や汚れ、ホコリを包み込んで落とします。
犬用シャンプーで使われる界面活性剤は、大きく4種類に分かれます。

高級アルコール系(ラウリル〇〇・ラウレス〇〇)は安価で洗浄力が強い一方、刺激も強めです。

石鹸系(石鹸〇〇・脂肪酸〇〇)は脂質の洗浄力が強く、そのぶん洗い流しにくいのが特徴です。

アミノ酸系(ラウロイル〇〇・ココイル〇〇)は洗浄力は弱いものの、保湿成分があり肌にやさしい成分です。

ベタイン系(〇〇ベタイン)は洗浄力が最も弱く、そのぶん肌への刺激がとても小さい成分です。

保湿成分

保湿成分は、洗浄後の皮膚や毛のダメージを防ぐ成分です。
犬はもともと乾燥しやすい肌質で、シャンプーで皮脂が落ちすぎるとかゆみが出たり毛先がパサついたりします。
保湿成分が入っていることで乾燥を防ぎ、潤いを保ちます。

香料

香料はシャンプーに香りを付ける成分です。
犬自身は香りに反応せず、むしろ自分の匂いが消えることを好みません。
香りは飼い主のためのものなので、強すぎないものを選ぶのがおすすめです。

犬用シャンプーの主成分・界面活性剤4種類

シャンプーの泡と犬

代表的な界面活性剤とその特徴を知っておくと、愛犬の毛質と肌の状態に合ったシャンプーを選べるようになります。
成分表は配合量の多いものから順に書かれているので、先頭に何があるかを見てください。

高級アルコール系

アルコールが主原料の界面活性剤です。
泡立ちが良く、汚れを強力に落とします。
一方で保湿力が弱く、洗い流しが不十分だとかゆみやかさぶたなどの肌荒れにつながることがあります。

安価なシャンプーによく使われている成分ですが、肌の弱い犬には向きません。

代表的な成分名は、ラウリル硫酸Na・ラウレス硫酸Na・オレフィン(C14-16)スルホン酸Naなどです。
ラウリル硫酸Naとラウレス硫酸Naは、最も一般的な石油由来の高級アルコール系界面活性剤になります。

石鹸系

石鹸が主原料の界面活性剤です。
洗浄力と泡立ちがとても良く、汚れをしっかり落とせます。
石鹸には肌の脂を奪う性質があるため、洗い流しが足りないと肌が乾燥することがあります。

しわの多い犬種は皮脂汚れが溜まりやすいので、石鹸系が向いています。

代表的な成分名は、石鹸素地・脂肪酸Na・脂肪酸K・脂肪酸モノグリセリド・プロピレングリコール脂肪酸エステル・ソルビタン脂肪酸エステル・ショ糖脂肪酸エステルなどです。

アミノ酸系

アミノ酸が主原料の界面活性剤です。
高級アルコール系や石鹸系と比べると洗浄力は弱いものの、肌への刺激が非常に小さく保湿力が高いのがメリットです。

代表的な成分名は、ラウロイルアスパラギン酸Na・ラウロイルメチルアラニンNa・ラウロイルグルタミン酸TEA・ココイルグルタミン酸Na・ココイルグリシン・ココイルグリシンNa・ココイルサルコシンNa・ラウロイルサルコシン・ココイル加水分解コラーゲンK(Na)などです。

「ココイル〇〇」はヤシ油由来の成分で、ラウリル硫酸Naやラウレス硫酸Naより洗浄力がおだやかで刺激が少ないため、乾燥肌や敏感肌の犬にも使いやすい成分です。

ベタイン系

ベタインと呼ばれる化合物が主原料の界面活性剤です。
洗浄力はあまり強くありませんが、肌への刺激がとても小さく保湿力が非常に高いのが特徴になります。
洗浄力よりも肌へのやさしさを重視した成分といえます。

代表的な成分名は、ラウリルベタイン・ラウロアミドプロピルベタイン・ココベタインなどです。

※今回の種類分けは筆者の知見から分類したものであることをご了承ください。

アミノ酸系・ベタイン系の洗浄成分を使い、全成分を公開している商品は探しやすい部類に入ります。

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犬の肌4タイプ別・シャンプーの選び方

肌質に合わせてシャンプーを選ぶ

犬の肌質は、乾燥肌・脂性肌・敏感肌・混合肌の4つに分けられます。
犬の肌はデリケートなので、合わないシャンプーを使うとトラブルにつながります。
自分では判断しにくいため、動物病院に行ったときに肌質を確認しておくと確実です。

乾燥肌|アミノ酸系・ベタイン系

皮脂が少なく、肌がカサカサしてふけが出やすいタイプです。
洗浄力が強すぎると肌のバリア機能が下がるため、洗浄成分の量を抑えた低刺激で、保湿成分を多く配合したアミノ酸系やベタイン系が向いています。

シャンプー後のリンスは十分に行い、洗浄成分が残らないようにしてください。
リンスにはシャンプーを洗い流しやすくする働きもあります。

脂性肌|高級アルコール系・石鹸系

皮脂の分泌が活発で、肌がべたつきやすく毛穴の汚れも付きやすいタイプです。
皮脂汚れをしっかり洗い流せる高級アルコール系、または石鹸系が向いています。
抗菌作用のある成分を含むシャンプーなら、皮脂に付着しやすい菌も抑えられます。

敏感肌|ベタイン系・アミノ酸系、または薬用シャンプー

刺激に反応しやすく、シャンプーで肌荒れやかゆみが出やすいタイプです。
可能な限り刺激の少ない低pHのシャンプーを使うことが大切になります。
洗浄成分の量を抑え、保湿成分を配合したアミノ酸系やベタイン系が向いています。

アレルギー反応を抑える薬用シャンプーという選択肢もあります。
ただし薬用シャンプーを使うときは、必ず獣医師に相談してください。

混合肌|部位で使い分ける

乾燥しがちな部分と皮脂が多く出る部分が混在しているタイプです。
乾燥しがちな部分には保湿力の高いアミノ酸系やベタイン系、皮脂が多い部分には洗浄力の高い高級アルコール系や石鹸系というように、部位に合わせて使い分けます。

犬用シャンプーを選ぶときに注意したいこと

シャンプーの成分表示を確認する

犬用シャンプーは成分が分かりにくく、パッケージの言葉や価格で選んでしまいがちです。
ですが、次の2点を知っておくだけで見え方が変わります。

犬用シャンプーには成分表示の義務がない

犬用シャンプーの成分表示は法律で義務化されていないため、各メーカーの自主的な表示に頼っているのが実情です。
そのため成分表のない商品も実際に存在します。

成分をメーカーに直接問い合わせても、業務上の秘密として教えてもらえないこともあります。
まずは成分表がある商品の方が信頼できます。

「無添加」の定義を知っておく

無添加とは添加物が入っていない商品のことです。
添加物には着色料・香料・防腐剤などがありますが、添加物は一つではありません。

そのうち一つでも入っていなければ「無添加」と表示できてしまいます。

防腐剤が全く入っていないと品質管理が難しくなりますが、着色料や香料は飼い主のためのもので、犬には必要ありません。
天然由来成分の商品であっても、においの成分がまったく入っていないシャンプーはほとんど見当たらないのが現状です。

無香料・無着色の犬用シャンプーは数が限られます。

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犬用と人用のシャンプーは何が違う?

シャンプー後の犬

犬と人では肌質そのものが違います。
人の皮膚は酸性寄りでpH5〜6程度ですが、犬の皮膚はこれよりアルカリ性寄りでpH7〜8程度です。

犬は皮膚の角質層が人より厚めで保湿力が高く、皮脂の分泌が多いことがこのpHの違いに関係していると考えられています。
また体全体が毛でおおわれていて抜け毛が多く、体温調整のための汗腺が少ないため皮膚が乾きやすいという特徴もあります。

犬と人では肌質も毛も全く違うため、人用シャンプーと犬用シャンプーでは使われる成分が違います。
犬に人用のシャンプーを使うのはおすすめできません。

犬用シャンプーには、人用より刺激の少ない洗浄成分が選ばれる傾向があります。
洗浄成分は持っている電気の種類によって、陰イオン系・陽イオン系・両性イオン系・非イオン系に分類されます。
イオンとは、原子や分子がプラスやマイナスの電気を帯びている状態のことです。

洗い方や乾かし方は犬の自宅シャンプーのコツ3つとNG行動5つでまとめています。

犬用シャンプーの成分に関するよくある質問

成分表がない犬用シャンプーは避けた方がいいですか?
犬用シャンプーには成分表示の義務がないため、記載のない商品も存在します。
何が入っているか確認できない以上、成分表がある商品の方が判断しやすく安心です。
界面活性剤が入っていないシャンプーは良いのですか?
界面活性剤不使用のシャンプーは合成界面活性剤を使わず天然由来の成分で作られており、肌への刺激が少ないという特徴があります。
ただし洗浄力が非常に弱いため汚れが落ちきらないことがあり、汚れが残ると細菌やカビが増える可能性もあります。
しっかり汚れを落とした方がよい場合もあるので、迷うときは獣医師に相談してください。
うちの子にはどの系統を選べばいいですか?
乾燥肌・敏感肌ならアミノ酸系かベタイン系、皮脂が多くべたつきやすい脂性肌なら高級アルコール系か石鹸系が向いています。
肌質は自分では判断しにくいので、動物病院で確認してもらうのが確実です。
「アミノ酸系」と書いてあれば安心ですか?
成分表は配合量の多い順に書かれているため、順番まで見てください。
アミノ酸系やベタイン系の次に高級アルコール系が並んでいる場合は、刺激が強い可能性があります。

まとめ|成分表がない商品と安すぎる商品に注意

犬のシャンプー選びは、まず「入っているものが分からない」という壁があります。
製造会社に問い合わせればある程度は教えてもらえますが、どこまで教えてもらえるかは分からず、そこから成分を調べる労力も大変です。

押さえるべきは2点です。
成分が書かれていないシャンプーは中身を確認できないこと、そして価格の安いシャンプーは洗浄力が強く保湿成分が少ない傾向があることです。
この2つを前提に、界面活性剤4種類の見方を使って愛犬に合うものを選んでください。

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