我が家の犬達はどうしていつも喧嘩するんだろ・・・。
止めた方がいい喧嘩と見守っている方がいい喧嘩がありますね。
仲良くさせる方法はあるのかな?
犬は頭が良いので、愛情をこめて適切な対処をすれば喧嘩が激減しますよ
この記事で分かる事
- じゃれ合いか喧嘩なのかの見分け方
- 喧嘩の原因と対処法
- 喧嘩をした後仲直りをさせるコツ
≪ 取得した資格≫
- 愛玩動物育養管理士
- JADP公認上級ペットケアアドバイザー
- JADP公認トリマー・ペットスタイリスト
- JADP公認ドッグセラピスト
犬との暮らし16年、 多頭飼い歴7年、
保護犬ボランティア歴7年。
自他ともに認める犬が大好きな過保護飼い主です。
Instagram(フォロアーさん1万人)では我が家の愛する娘🐶達との生活と最新情報を投稿しています。
※記事内に広告があります。広告の収益は看取りボランティア施設設立の資金にさせて頂きます。
ぜひ最後までお読みください。
多頭飼い時に起きた犬の喧嘩の見分け方を30秒でサクッと解説
まずは、喧嘩なのかじゃれあいなのかを見極める必要があります。
じゃれあいは、ストレス発散にも役立つ犬同士の素晴らしいコミュニケーション手段。
しかし、犬を飼い始めたばかりの人は、喧嘩かじゃれあいかを見分けるのは難しいかもしれません。
喧嘩かじゃれあいかの見極め方は犬の表情やしぐさに隠れています。
見極めができれば、自分たちが分かる、頼もしい母親としての株が上がること間違いなしです。
じゃれ合っている時 | 本気で喧嘩をしている時 | |
表情 | 楽しそうで余裕がある | 恐怖や怒りで目に白目が見える |
鳴き声 | 高く軽やか | 低い唸り声 |
しぐさ | しっぽを振って様子を見ながら 甘噛みをしたり触りに行ったりする | しっぽを股間に入れて、 牙をむき出し1か所を噛み続ける |
飼い主が呼んだら反応するかどうかでも分かりますね
犬のストレスサインについては、参考記事「犬のストレスの原因を見極める方法と年齢や性格に合わせた発散方法」に詳しく紹介しています。ぜひ参考にしてみてください。
多頭飼いの犬を仲直りさせるには?テッパン原因5選から読み解く
犬が怒る原因は野生で暮らしていた本能からくる不安や恐怖。
いつまでも純粋で素直な気持ちからくる独占欲や嫉妬心、興味が原因です。
室内での多頭飼いをする場合の喧嘩の原因は以下の5つが大半です。
- 順位を争う
- おもちゃやおやつなどの取り合い
- 飼い主さんや居場所などへの独占欲が強い
- 先住犬が新しい犬に嫉妬して受け入れていない
- 後輩犬が元気すぎる
下記で詳しく説明します。
1.順位を争う
先代が集団で生きるために必要だった本能の名残で順位を決める争いが喧嘩となります。
例えば、新しい犬を迎えると先住犬は食事を先に食べるのは誰か、
この場所は誰のものかで犬は混乱して不安になります。
新しい犬は可愛らしく最初はお世話が大変ですが、何事も先住犬を優先するのは多頭飼いの鉄則ですね。
2.おもちゃやおやつなどの取り合い
犬の記憶力や想像力は人の3歳位です。
お兄ちゃんだけ、妹だけがご褒美だからとおやつやおもちゃを貰えたら良い気はしません。
たとえお兄ちゃんだけ、妹だけがおトイレを上手に出来たり、伏せが上手に出来たりしてもご褒美をみんなにあげないと嫉妬心から喧嘩になります。
3.飼い主さんや居場所などへの独占欲が強い
性格にもよりますが、独占欲が強く、自分が大好きな飼い主に他の犬が近づいただけで怒る犬は多いです。
飼い主が取られるかもしれないという不安と嫉妬が原因ですね。
個々の犬と飼い主の時間を毎日作り、安心させてあげましょう。
- 個々の犬とのコミュニケーション時間をしっかり作る。
- 先住犬から順番にコミュニケーション時間を作る事で、自分の順番を覚える。
- 順番ではないのに割り込む犬は無視をして、横入りすると嫌な気持ちになると覚えさせる。
毎日繰り返すことで兄弟姉妹犬とイチャイチャしていても、落ち着いていられる犬になるでしょう。
4.先住犬が新しい犬に嫉妬して受け入れていない
先住犬は今まで飼い主の愛情を一心に受けて、甘えたい時に甘えて、わがままが叶う環境から新しい犬が来ることで一変します。
先住犬を優先するのが多頭飼いの鉄則
先住犬が新しい犬に心を許すまでは後輩犬とのコミュニケーション時間は極力少なくして,
先住犬とイチャイチャしましょう。
先住犬が新しい犬を受け入れて、落ち着いてから新しい犬のことを考えるくらいで丁度いいです。
5.後輩犬が元気すぎる
後輩犬はいきなり知らない場所に連れてこられて知らない音、知らない匂いに不安がいっぱいです。
若い犬はストレスと好奇心で、先住犬の後をしつこくついて回ることがあります。
先住犬が後輩犬を受け入れるためにも後輩犬は最初、大人しくお部屋(ケージやサークル)で過ごして頂きましょう。
多頭飼いあるあるについては、参考記事「【超経験者談】犬の多頭飼いあるある10選|魅力や注意点も完全網羅」に詳しく紹介しています。ぜひ参考にしてみてください。
【すぐできる】多頭飼い犬の喧嘩を止めるマニュアル
喧嘩が始まったからといってすぐに怒ると、犬たちは興奮して喧嘩が大きくなります。
この章では、犬たちの喧嘩が始まった時の飼い主の対処法をご紹介します。
- 冷静になる
- 見守るか止めるかの判断をする
- 本気で喧嘩をしているときは間接的に止める
ケガをしたら病院に連れて行けば良いのです。
慌てず、落ち着いて行動しましょう。
1.冷静になる
喧嘩が起きた時には、とにかく冷静で落ち着くことが重要です。
飼い主が落ち着いていないと犬も落ち着くことは出来ません。
そして、すぐに止めるのではなく、じゃれ合っているのか喧嘩をしているのかを判断します。
※首を噛む行為がある場合や血が出ていた時は直ぐに止めましょう。
2.見守るか止めるかの判断をする
犬も人と同じように失敗し、痛みを感じて成長します。
喧嘩をしたからといってすぐに介入するのは成長の妨げになるでしょう。
本気の喧嘩の場合も出血がある場合や首を狙うなどの危険が無いようなら勇気をもって様子見を。
3.喧嘩を止めるときは間接的に
喧嘩の最中に手を出す事は危険です。
大きな音を立てるか、声掛けをして注意を引いてください。
それでも止まらないようなら喧嘩をしている犬達の間に物を入れて間接的に離しましょう。
喧嘩が頻繁に起きる場合や、対処が難しい場合は、獣医師や犬のトレーナーに相談することをおすすめします。
多頭飼いのメリットとデメリットについては、参考記事「一人暮らしで犬多頭飼いのメリット&デメリットと成功への5つの秘訣」に詳しく紹介しています。ぜひ参考にしてみてください。
喧嘩をした後に多頭飼い犬を仲直りさせる3つのコツ
喧嘩をした後のちょっとしたコツですぐに仲直りさせることが出来ます。
そこでここでは3つのコツをご紹介します。
- 個々に抱きしめる
- 嬉しいを作る
- 一緒に抱きしめる
詳しく解説します。
1.個々に抱きしめる
本気の喧嘩で飼い主が無理に離した場合は間に飼い主が入り距離を取らせます。
そして、基本は先住犬から抱きしめて落ち着かせます。
※明らかに先住犬の方が喧嘩を始めた場合は後輩犬から抱きしめます。
大きな声を出さずに、冷静にゆっくり行動することが大切です。
「上手にできたね」「頑張ったね」など優しく声をかけて安心感を与えて下さい。
2.嬉しいを作る
いつもはあげないようなお互いが喜ぶおやつをあげてください。
喧嘩をした二匹の犬が最高に喜ぶおやつをあげましょう。
歯磨きガムなど、1本ずつあげるおやつは離れて食べるし、食べ終わるタイミングがバラバラになるので仲直りをさせる時には向いていません。
1本のチュールを交互に食べるのは、嬉しいことと同時に相手の時間を大人しく待つ時間が必要なのでとても効果的ですね。
一緒に嬉しいことを楽しむことで喧嘩したことを忘れて頂きます。
犬が幸せを感じているときの仕草については、参考記事「【意外と知らない】犬を幸せにする飼い主とは|犬の幸せサイン11選]」に詳しく紹介しています。ぜひ参考にしてみてください。
3.一緒に抱きしめる
嬉しいことを満喫し終わったら、喧嘩をした兄弟姉妹を一緒に抱きしめてあげてください。
犬は警戒心が強く、危険を感じる相手には威嚇し、距離を取ります。
半面、群れで暮らしていた習性から仲間とは寄り添って生活をします。
さらに、飼い主が寄り添うこと望んでいると理解して頂くことが大切。
最初は数秒の短い時間で良いので嫌がっても一緒に抱きしめ続けてください。
頭の良い犬は飼い主の望みを理解し、
仲良く近くにいることが増えてきます。
信頼できる飼い主に見せる仕草については、参考記事「【知らないと損】犬に好かれる飼い主の5つの特徴|幸せホルモンは信頼の証」に詳しく紹介しています。ぜひ参考にしてみてください。
【+α】多頭飼い犬が喧嘩しない環境を作る4つの方法
そもそも、犬が喧嘩をしない環境を作ることが大事です。
そこで、以下の内容を解説します。
- ストレスの少ない生活をする
- ご飯や眠る個々のスペースを作る
- 個々に飼い主と自分だけの時間をつくる
- 兄弟姉妹犬で一緒にすることを作る
それぞれ一緒に見ていきましょう。
1.ストレスの少ない生活をする
よく寝て、よく食べて、よく遊び、勉強をして頂きましょう。
散歩は運動をし、新しい刺激に出会い、知らない匂いを嗅いで本能を満足させる大切な行為です。
十分な睡眠、食事と共に大切にしましょう。
犬の気持ちをもっと知りたい方は、参考記事「【完全網羅】犬の気持ちが分かる65種の仕草や行動」に詳しく紹介しています。ぜひ参考にしてみてください。
2.ご飯や眠る個々のスペースを作る
犬にもパーソナルスペース(相手との間に保ちたいスペース)があります。
出来れば広めに兄弟姉妹犬が個々にゆっくり眠れるスペースを準備しましょう。
ご飯は取られる心配が少ない自分のスペースで食べて頂くと、集中して食べてくれます。
3.個々に飼い主と自分だけの時間を作る
犬はみんなにご飯を出してくれて、お世話をしてくれる飼い主が大好きです。
大好きな飼い主に撫でられて、マッサージしてくれる時間が最高の時間です。
なので、個々の心が満たされて離れるまで撫でてあげて下さい。
目を見つめ合うと幸せホルモンが分泌され犬も飼い主も幸せになります。
- 幸せを感じる
- ストレスを減らす
- 信頼感を増す
- 良質な睡眠を促す など
4.兄弟姉妹犬で一緒にすることを作る
新しい犬の散歩トレーニングが終わったらぜひ、みんなで散歩に行きましょう。
人と同じで同じ経験をすると仲間意識が強くなります。
特に、知らない場所で初めての経験とドキドキを一緒に味わうと効果絶大。
ドライブや旅行に行き、一緒に刺激を受けて、匂いを嗅いで、新しい犬や人に出会う経験を作りましょう。
まとめ
今回の記事では、多頭飼いあるあるのお悩み第一位、
「犬同士の喧嘩の原因と対処法、仲良く生活するためのコツ」
をご案内しました。
我が家は3犬姉妹の多頭飼い。
保護犬の預かりボランティアをしているので、多くの犬を迎えては巣立って行きます。
そんな我が家は完全なフリーで生活して頂いていますが、喧嘩の数は月に1〜2回。
保護犬は社会化勉強が足りない子が多いので、
喧嘩が始まると勉強時間だと考えます。
よっぽどでないと止めに入りません。
それでも、かすり傷も無い程度の喧嘩しかしません。
飼い主が余裕をもって、いつもにこにこしているのが喧嘩を減らす特効薬。
犬同士の喧嘩でも、飼い主さん次第なんですよね。
ズボラで留守番ばかりさせている私でも出来るのだから、大丈夫。
この記事を最後まで読んで頂いた皆様の愛情と余裕のある心、そして優しい笑顔で愛犬との楽しい生活を過ごしましょう。