犬のシャンプー後のドライヤー|必要な3つの理由と乾かし方

犬の乾燥方法
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≪ 取得した資格≫

  • JADP公認上級ペットケアアドバイザー
  • JADP公認トリマー・ペットスタイリスト
  • JADP公認ドッグセラピスト

犬との暮らし17年、 多頭飼い歴9年、

保護犬ボランティア歴9年。

自他ともに認める犬が大好きな過保護飼い主です。

Instagram(フォロワーさん1.7万人)では我が家の愛する娘🐶達との生活と最新情報を投稿しています。

※記事内に広告があります。広告の収益は看取りボランティア施設設立の資金にさせて頂きます。

目次

犬にドライヤーが必要な3つの理由|自然乾燥がおすすめできない根拠

シャンプー後にドライヤーで乾かしてもらう犬

シャンプーのあとは、タオルドライのあとにドライヤーで毛の根元まで乾かすのが基本です。
短毛種でも、毛の根元が湿ったままの時間が長いと菌やカビが増えやすく、体温も下がります。

夏場でタオルドライを十分にできた短毛の犬なら自然乾燥でも問題が起きにくいものの、毛の根元が湿った状態を長時間そのままにしないことが条件です。
長毛種・冬場・シニア犬はドライヤーで乾かしてください。

自然乾燥をおすすめできない理由は次の3つです。

1.濡れている時間が長いと体が冷えて体調を崩す

湿ったままの時間が長いと体温が下がり、体調を崩すリスクが出てきます。
特に小型犬や高齢犬は体温調節が苦手なので注意が必要です。

体温が下がると免疫の働きも落ちて、感染症に対する抵抗力が弱まることがあります。
体が小さい犬やシニア犬では低体温症のリスクも上がります。

2.湿ったままの時間が長いと毛のキューティクルが傷む

キューティクルとは、被毛のいちばん外側を保護している層のことです。
自然乾燥で長時間湿ったままになると、このキューティクルが硬くなります。

硬くなったキューティクルは時間とともに剥がれ落ち、被毛の内部が露出します。
そうなると被毛の内側までダメージを受けて傷んでしまいます。
キューティクルを守るためにも、毛の根元までしっかり乾かしてください。

3.乾いていない毛根は菌やカビが増える

自然乾燥では毛が固まったまま乾くので、菌やカビが増えやすい環境になります。
湿った状態が続くと、湿疹や脂漏症、マラセチアなどの皮膚トラブルにつながることがあります。

濡れている段階からブラッシングをしながら毛の根元まで乾かすと、固まった毛がほぐれて伸び、サラサラに仕上がります。
トイプードルのようなクルクル毛の犬種は、特にシャンプー後のお手入れが重要です。

犬の正しい乾かし方5ステップ

ドライヤーをかけながらブラッシングをする様子

乾かす手順は次の5段階です。
数字を覚えておけば、その場で迷わずに進められます。

1つ目は、タオルで水気を8割ほど取ることです。
ここでどれだけ水分を取れるかで、ドライヤーの時間が大きく変わります。

2つ目は、必ず低温モードを使うことです。
温風は40度以下を目安にしてください。
犬の皮膚は人間の3分の1から5分の1の薄さなので、人が心地よい温度でも犬には熱すぎます。

3つ目は、ドライヤーを20cm以上離すことです。
シニア犬と子犬はやけどのリスクが高いので30cm以上離してください。
風が熱くないか、時々自分の手で確認しながら当てます。

4つ目は、毛の流れに沿って当てることです。
被毛を逆撫でせず、上下左右のいろいろな角度から毛をかき分けて風を入れると乾きが早くなります。

5つ目は、仕上げにブラシで毛並みを整えることです。
ここまでで完了です。

乾かし残しが出やすいのは、脇の下・内股・おなか・指の間・肉球の間です。
肉球の間が乾いていないと肌荒れの原因になります。
老犬の場合は、体が冷えないようにお腹の毛をできるだけ早く乾かしてください。

シャンプー前の3つの準備で乾かす時間が半分になる

シャンプー前のブラッシング

乾かす時間を短くするには、シャンプーの前からの準備が効きます。
準備は、ブラッシング・丁寧な洗い流し・嫌がる部位のタオルドライの3つです。

1.シャンプー前のブラッシングで洗う時間も乾かす時間も短くなる

抜け毛や毛玉があるままシャンプーをすると毛が絡まりやすく、シャンプーが残る原因になります。
ブラッシングには余分な被毛や古い皮膚細胞を取り除く働きがあります。

先にブラッシングをしておくと、シャンプーが被毛全体に均一に行き渡り、汚れを効率よく落とせます。
毛の絡まりは無理に引っ張らず、優しくほぐしてください。

2.シャンプーを丁寧に洗い流すと乾きが早くなる

シャンプーに含まれる界面活性剤には、皮脂膜に水分を引き寄せる性質があります。
界面活性剤とは、シャンプーの洗浄力の源になる成分で、水と油の両方になじむ性質を持っています。

すすぎ残しがあると、残った界面活性剤が水分を引き寄せるため乾きにくくなります。
十分に洗い流すことで乾かす時間を短くできて、皮膚と被毛も清潔に保てます。

3.ドライヤーを嫌がる部位はタオルで念入りに拭いておく

脇や足先は、犬がドライヤーを嫌がりやすく乾かしにくい部分です。
それでも脇は毛玉になりやすく、足先は炎症を起こしやすい場所なので、濡れたままにはできません。

足先や脇の細かい部分は、乾いたタオルで包んで手でさすると、ドライヤーをあまり当てずに済む程度まで水分を取り除けます。

顔回りは一番嫌がられる場所なので、タオルドライを十分にできればドライヤーは無理に当てなくて構いません。
ただし首回りは皮膚が薄くデリケートな場所なので、ここはドライヤーでしっかり乾かしてください。

ドライヤーのかけ方と4つの注意点

ドライヤーを嫌がらずに受けている犬

トリミングサロンには専用のドライヤーとスペースがありますが、自宅にはどうしても制約があります。
ここでは1日で3頭のシャンプーから乾燥まで終わらせている我が家のやり方を紹介します。

1.ドライヤーとブラッシングを交互にする

毛の根元や足の付け根をしっかり乾かすにはブラッシングが必要ですが、ドライヤーを持ちながら同時に行うのは難しいものです。

先にタオルとドライヤーで8割ほど乾かしてから、ドライヤーとブラシを交互に使います。
プロのような仕上がりにはなりませんが、作業の負担はかなり減ります。
完全に乾く前のブラッシングは、毛の絡まりをほぐしやすいという利点もあります。

2.お尻から乾かす

最初は顔から遠いところを乾かします。
ドライヤーが苦手な犬は多いので、背中やお尻から始めるとスムーズに進みます。

愛犬の毛や皮膚の状態、嫌がり方を見ながら休憩を挟めるのが自宅で乾かすときの利点です。
犬も飼い主も無理をせずに進めてください。

3.無理な体勢にしない

犬には鎖骨がないため前足を横に広げることができず、体重の約7割が前足にかかっています。
そのため足を持ち上げるとバランスを崩しやすく、不安やストレスの原因になります。

ドライヤーではどうしても前足を上げる必要がありますが、両方の前足を上げている時間は短くしてください。
足を広げすぎたり上げすぎたりするのも避けます。

日ごろから仰向けを練習しておくと、仰向けのまま足先や内側のお手入れができて負担が少なくなります。
スムーズに進めるには、ストレスサインを見逃さないことも大切です。

4.不安そうなときは声をかける

ドライヤー中に犬が飼い主を見つめるのは、不安を感じているサインです。
飼い主がそこにいること自体が犬の安心につながります。

不安そうに見つめてきたときは「大丈夫だよ」と声をかけると、ホッとした表情に変わることがあります。

愛犬がドライヤーを嫌がるときの慣らし方

嫌がる原因の多くは音と熱です。
いきなり温風を当てるのではなく、段階を分けて慣らしていきます。

まずは電源を切ったドライヤーを体に当てて、道具そのものに慣れてもらいます。
次に弱い送風だけを当て、それが平気になってから低温の温風に進みます。
各段階でおやつを組み合わせると、ドライヤーが嫌なものではなくなっていきます。

音を嫌がる場合は、静音設計のドライヤーに替えるだけで受け入れてくれることがあります。
我が家でも、静かで温度の低いモデルに替えてから嫌がり方が変わりました。

うなる・噛もうとするなど強く拒否する場合は無理に続けず、タオルドライを中心にして獣医師やトリマーに相談してください。

犬に使うドライヤーの選び方

犬に使うドライヤーの選び方

犬用に使うドライヤーであると助かる機能は次の6つです。
温度と風量を調節できること、温度調節ボタンが軽くて使いやすいこと、温風と冷風が自動で切り替わること、風量が大きいこと、コードが3mほど長いこと、低騒音設計であることです。

風量の大きさを見るときは、商品ページの「風量」と「消費電力」の2つの数字を確認してください。
風量は毎分あたりの空気の量(m³/分)で表され、数字が大きいほど早く乾きます。
消費電力はワット(W)で表され、大風量のモデルは1200W以上のものが多くなっています。

犬の皮膚は人間の3分の1から5分の1の薄さなので、人よりドライヤーの熱をダイレクトに感じます。
ペット用ドライヤーは熱くなりすぎない配慮がされている一方で、温風と冷風が自動で切り替わるような機能は付いていないことが多いです。

風量と機能の面では人用のドライヤーが優れているため、低温で使えることを前提に人用を選ぶのも一つの方法です。
温風と冷風が約5秒で自動的に切り替わるモデルは、乾かすことだけに集中できます。

コイズミ ヘアドライヤー サロンセンス300 KHD-9940/W(4.4★・341件/温冷自動切替)

乾かす時間を短くする道具

乾かす時間を短くする道具

ドライヤー以外で時間を短くできる道具は、吸水タオルとトリミング台、そしてドライルームです。

吸水タオル(セームタオル)

水泳で使われる高吸水タイプのタオルは、絞ればまた吸えるので水気を一気に取れます。
知り合いのトリマーさんに、どこで買えるのか教えてほしいと言われた道具です。

小型犬なら大きめのサイズが扱いやすく、体を包んでさするだけで水分が取れます。

SWANS 速乾タオル 2サイズ(4.3★・1,756件/水泳用の高吸水セームタオル)

家庭用トリミング台

トリミング台は、おとなしい犬には必要ありませんが、よく動く犬には役立ちます。
首を固定できると安全に短時間で終えられます。
高さがあるぶん、足先やお腹のお手入れも格段に楽になります。

プチリュバン トリミング台 Mサイズ BB75-78(4.5★・907件/折りたたみ・アーム付き)

ペットドライルーム

箱の中に温風を送って乾かす道具です。
これだけで完全に乾かすことはできないので、ドライヤーの前にある程度水分を飛ばす下準備として使うのが現実的です。
両手が空くので、多頭飼いで順番に洗うときには時間の余裕が生まれます。

Homerunpet ペットドライルーム Drybo Plus(4.4★・439件/小型犬・猫用)

犬のドライヤーのよくある質問

自然乾燥でも大丈夫ですか?
基本はドライヤーで毛の根元まで乾かしてください。
夏場の短毛種でタオルドライを十分にできた場合は自然乾燥でも問題が起きにくいですが、毛の根元が湿ったままの状態を長時間続けないことが条件です。
長毛種・冬場・シニア犬はドライヤーで乾かしてください。
温度と距離はどのくらいが目安ですか?
温風は40度以下の低温モードで、20cm以上離して当てます。
シニア犬と子犬はやけどのリスクが高いので30cm以上離してください。
風が熱くないか、自分の手で確かめながら進めると安心です。
シニア犬のドライヤーで気をつけることは?
体温調節が苦手なので、低温・短時間・休憩を多めにが原則です。
距離は30cm以上離し、体が冷えないようにお腹の毛を先に乾かしてください。
シャンプーの頻度はどのくらいですか?
月に1〜2回が目安です。
皮膚の状態によって適した頻度は変わるので、かゆみや赤みがあるときは動物病院で相談してください。

洗い方の手順は犬の自宅シャンプーのコツ3つとNG行動5つでまとめています。

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