犬の多頭飼いはどれだけ大変なのかな?
犬の数だけお金・時間・空間・体力が必要ですね
多頭飼いをする前に出来ることはあるのかな
多頭飼いは始める前の心構えと準備がとても大切です
今回は多頭飼いの始め方を4つのステップで紹介します。
≪ 取得した資格≫
- 愛玩動物育養管理士
- JADP公認上級ペットケアアドバイザー
- JADP公認トリマー・ペットスタイリスト
- JADP公認ドッグセラピスト
犬との暮らし16年、 多頭飼い歴7年、
保護犬ボランティア歴7年。
自他ともに認める犬が大好きな過保護飼い主です。
Instagram(フォロアーさん1万人)では我が家の愛する娘🐶達との生活と最新情報を投稿しています。
※記事内に広告があります。広告の収益は看取りボランティア施設設立の資金にさせて頂きます。
ぜひ最後まで読んで、多頭飼いを始める参考にしてください。
【4ステップ】多頭飼いの始め方完全ロードマップ
多頭飼いを始める方法を4ステップで紹介します。
それぞれ詳しく解説していきます。
【多頭飼いの始め方完全ロードマップ】1.受け入れられるか確認をする
1.経済の余裕があるか
犬を飼うには、食費、おやつ代、散歩代、病院代、トリミング代など、さまざまな費用がかかります。
- フード・おやつ代:3,000~7,000円
- 医療費:3,000~7,000円程度
- ケージやトイレなどの用品代:2,000~4,000円程度
- お手入れ費用:4,000円~7,000円などなど・・・
犬を1匹飼うのに必要な経費は1か月に12,000~25,000円
2頭飼いすると、これらの費用がほぼ2倍。
病気や事故に備える金額もしっかり倍必要でしょう。
飼ってすぐに病気になっても大丈夫かどうかを想像してください。
厳しいけれど、現実ですね。
犬の大きさや年齢によっても飼育費は変わります。
小型犬 | 中型犬 | 大型犬 | |
---|---|---|---|
ケガや病気の治療費 | 57,727円 | 44,063円 | 68,671 |
フード・おやつ | 58,014円 | 76,648円 | 131,164円 |
サプリメント | 12,822円 | 10,842円 | 16,629円 |
しつけ・トレーニング料 | 7,463円 | 2,099円 | 37,797円 |
トリミング料 | 55,768円 | 34,509円 | 54,914円 |
ワクチン・健康診断など予防費 | 32,335円 | 34,509円 | 54,914円 |
ペットホテル・ペットシッター | 4,715円 | 5,133円 | 5,089円 |
日用品 | 14,143円 | 14,320円 | 16,287円 |
洋服 | 13,667円 | 7,623円 | 11,448円 |
ドックランなど遊べる施設 | 2,325円 | 2,646円 | 7,820円 |
首輪・リード | 6,298円 | 7,951円 | 11,419円 |
防災用品 | 679円 | 991円 | 1,181円 |
交通費 | 10,093円 | 10,823円 | 40,458円 |
光熱費 | 11,825円 | 14,661円 | 21,145円 |
合 計 | 287,874円 | 266,818円 | 479,936円 |
1ヵ月に換算 | 23,989円 | 22,234円 | 39,994円 |
2.時間の余裕があるか
お手入れ・散歩時間が2倍になります。
- 散 歩:1日1回、30分程度
- 食 事:1日2回、15分程度
- トイレ:1日2回、10分程度
- 遊 び:1日1時間程度
- しつけ:1日15分程度
汚れものもしっかり2倍です。
空いている時間は全て愛犬の時間になると想像しましょう。
ご縁は考えただけで幸せ
3.スペースの余裕があるか
犬は群れで行動する遺伝子がありますが、ゆっくり眠りたい時など、自分だけの時間と空間を求めます。
犬も人間と同様に、自分の周りに一定のスペース(パーソナルスペース)が必要です。
犬同士や人間との距離感を保たないとストレスがたまり喧嘩の原因に。
パーソナルスペースを確保し、運動をしたり、寝たりするのにスペースを広めに設定してください。
4.トラブルがあった時の対応方法を考えられているか
トレーニングで一定量吠えなくなる犬はいますが、全く吠えなくなることはありません。
多頭飼いでは、1匹が吠えるとみんなが吠えて大音量になります。
ご近所様に迷惑をかけない為には、吠える前提で防音対策をしましょう。
急な病気や大きなけがをした場合の病院の確認は
飼う前にしておきたいですね。
飼ってすぐに事故にあったり、病気になることもあります。
通院、入院した場合の金銭面、看病の時間なども考える必要があります。
▼~経験者の声~
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【多頭飼いの始め方完全ロードマップ】2.先住犬との相性確認をする
1.犬の多頭飼いは先住犬を優先する
犬は群れの中の順位を重んじる生き物であり、後輩犬ばかりをかまったり優先したりしていると、先住犬は精神的ストレスを溜め込んでしまいます。
他の犬が突然、自分の居場所に住むと、先住犬は不安やストレスに。
ストレスは万病の源。
先住犬はハウスルールを知っているので、後輩犬に教えてくれると、飼い主は楽ができます。
ですが、先住犬が後輩犬を受け入れないと悪い見本となるでしょう。
▼~犬同士のコミュニケーション方法を見分けるコツ~
【もう悩まない】多頭飼いで喧嘩した犬を仲直りさせる3つのコツ
2.先住犬と同じ体格・性格の犬を選ぶ
先住犬と同じ体格で性格も似ていると、気持ちや行動が同じなのでストレスが少ないでしょう。
例えば、先住犬がおっとりしている老犬の場合、好奇心旺盛で元気な犬だとストレスが大きくなります。
先住犬が元気な犬なら新しく迎える犬も元気な犬、先住犬がおっとりしているならおっとりしている犬を考えましょう。
年齢が同じだと、看病やいなくなる時期も同じになる可能性が高いので、年齢は違う方がおすすめです。
▼~犬の相性はとても大切~
3.後輩犬を決める前に先住犬と対面させる
年齢や犬種、性別など相性が良いとされる組み合わせはあるけれど、人と同じように犬にも個性があり、会わなければ相性は分かりません。
犬同士が仲良く遊んでいる場合は、相性が良いと判断できます。
具体的には、以下のポイントに注目して、犬同士の相性を判断するとよいでしょう。
- 挨拶の仕方
- 尻尾の動き
- 耳の動き
- 目つき
- 体に触れられたときの反応
保護犬は保護団体が性格を把握しているので、相談ができるしトライアル期間で一緒に過ごして相性を確かめられます。
▼~犬のストレスサインと発散方法~
犬のストレスの原因を見極める方法と年齢や性格に合わせた発散方法
【多頭飼いの始め方完全ロードマップ】3.スタート1週間を大切にする
1.後輩犬を迎えた初日~3日位はケージから出さない
後輩犬を迎えたら、2・3日はケージで過ごしていただきます。
これは、先住犬が後輩犬を受け入れる時間であり、新しい犬が環境になれる時間。
後輩犬はケージで過ごすことでケージが自分の場所だと認識し、徐々に落ち着いてきます。
そして、後輩犬はケージの中から新しい環境の生活リズムを感じて頂きましょう。
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2.後輩犬を迎えた4日~7日位はケージから徐々に出す時間を増やす
4日目位から徐々にケージから出す時間を作ります。
最初はおしっこやウンチをしたタイミングで出してあげるとトイレトレーニングにもなるのでお勧めです。
粗相をしない時間、30分〜1時間を目安にケージから出してあげて先住犬との様子を見ます。
先住犬が威嚇せず、逃げたりしないようなら新しい犬を受け入れた証拠。
トイレトレーニングが終わったら、自由を満喫していただきましょう。
▼~犬の気持ちが分かるしぐさや行動~
【多頭飼いの始め方完全ロードマップ】4.多頭飼いを楽しむ
1.先住犬に合わせて後輩犬と過ごす時間と環境を作る
何事も先住犬を優先するのが多頭飼いを成功させる鉄則です。
先住犬が後輩犬を受け入れるまで後輩犬は基本的にケージで過ごしていただきましょう。
また、先住犬が焼きもちを焼かないようにご飯やコミュニケーション時間など、犬にとって嬉しことは先住犬を優先させてください。
飼い主が徹底して先住犬を大切にすれば、先住犬は後輩犬に優しく接してくれます。
そして、飼い主が徹底して同じ行動を繰り返すことで後輩犬はハウスルールを覚えていきます。
▼~犬の言葉は人でも使える~
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2.個々とのコミュニケーション時間を作る
先住犬と後輩犬が仲良くなるかどうかは飼い主次第です。
先住犬を優先することを徹底すると共に、個々とのコミュニケーション時間を大切にしてください。
犬は愛情深く感受性が高いので、焼きもちを焼きます。
ですが、個々とのコミュニケーション時間を取ることで飼い主の愛情をいっぱい感じたら幸せになります。
みんなが幸せだと心が優しくなりますよね。
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3.笑顔を絶やさず生活する
飼い主は犬達のことだけではなく、仕事や体調など、心が不安定になることがあります。
犬は感受性が高いので、心配して寄り添ってくれるでしょう。
ですが、犬は飼い主が不安定だと不安でストレスを感じます。
辛いときは作り笑顔で良いので、明るく犬たちに接してあげてください。
犬たちはいつもと変わらない表情と行動で飼い主を幸せにしてくれます。
飼い主と犬たちが目を見つめあうとお互いに幸せホルモンが分泌されて、幸せになります。
- 幸せを感じる
- ストレスを減らす
- 信頼感を増す
- 良質な睡眠を促す など
いつも笑顔が幸せの源です
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まとめ
今回は、多頭飼いを始める前の心構えから、始め方までをまとめました。
「留守番を1匹でさせると可哀そう」と言い訳をしながら、
「愛犬が亡くなった時の支えが欲しい」と多頭飼いを始めた過去の私を思い出しながら心を込めて書きました。
私は、先住犬を思いやるよりも自分の寂しさを優先して多頭飼いを始めました。
先住犬にも後輩犬にも辛い思いをさせた経験があります。
先住犬は本当に1匹では寂しいのか。
新しい犬を迎えられる環境なのか。
先住犬を思いやり新しい犬を迎えられるのか。
この記事がゆっくり考えて後悔しない多頭飼いの始まりになれば幸いです。