ドッグフードの「糖質」、59商品ぶん調べてみました
── 低い順に並べた一覧表とカテゴリ別の傾向
愛玩動物飼養管理士のご縁です。ドッグフードのパッケージには「糖質」という項目が書かれていません。書かれているのはタンパク質・脂質・粗繊維・灰分・水分の5つだけ。
この5つを足して100から引いた残りが、おおよその糖質(炭水化物)になります。
糖質の計算式
糖質(%)= 100 −(タンパク質 + 脂質 + 粗繊維 + 灰分 + 水分)
同じドッグフードでも、フリーズドライタイプは1〜3%、市販の安価なドライフードは50〜60%と、糖質量に大きな差があります。今回は59商品のデータを集めて、糖質の低い順に並べてみました。
全59商品|糖質の低い順ランキング表
糖質の低い順に並べました。順位はYouTube「クのドッグフード研究室」2025年版ランキング137選の参考順位です。
| 糖質順 | 参考順位 | 商品名 | 糖質 | 区分 |
|---|---|---|---|---|
| 1 | 2位 | K9ナチュラル | 1.5% | 超低糖質 |
| 2 | 19位 | ジピーク ラム | 2.0% | 超低糖質 |
| 3 | 番外 | ZIWI エアドライ マッカロー&ラム | 3.0% | 超低糖質 |
| 4 | 90位 | ET ドッグ ベニソンディナー | 8.0% | 低糖質 |
| 5 | 8位 | キウイキッチン(フリーズドライ) | 12.0% | 低糖質 |
| 6 | 18位 | オリジン | 18.0% | 低糖質 |
| 7 | 7位 | ウェルネスコア オーシャンフィッシュ | 24.0% | やや低 |
| 8 | 10位 | リガロ ハイプロテイン ラム | 25.5% | やや低 |
| 9 | 80位 | ニュートロ ワイルドレシピ サーモン | 26.5% | やや低 |
| 10 | 3位 | HPMアダルト ニュータード | 26.7% | やや低 |
| 11 | 5位 | アカナ ライト&フィット | 27.0% | やや低 |
| 12 | 9位 | メディコート グレインフリー | 27.0% | やや低 |
| 13 | 17位 | サンデーペッツ | 27.6% | やや低 |
| 14 | 4位 | ニュートリエンス グレインフリー | 28.0% | やや低 |
| 15 | 16位 | ペットカインド グリーントライプ | 29.5% | やや低 |
| 16 | 6位 | NUTRAM T28(ニュートラム) | 30.0% | やや低 |
| 17 | 77位 | カナガン ラム | 30.5% | 中程度 |
| 18 | 13位 | ポチ シニア | 31.5% | 中程度 |
| 19 | 21位 | コンボ ピュアダイエット | 33.2% | 中程度 |
| 20 | 92位 | グランデリシャス | 33.4% | 中程度 |
| 21 | 1位 | POCHI ザ・ドッグフード | 35.6% | 中程度 |
| 22 | 94位 | ハイプロテイン30 | 36.0% | 中程度 |
| 23 | 63位 | シュプレモ プレミアム | 36.5% | 中程度 |
| 24 | 97位 | プロプラン 脳と記憶力サポート | 36.5% | 中程度 |
| 25 | 93位 | フィジカライフ 成犬用 | 37.0% | 中程度 |
| 26 | 108位 | ロイヤルカナン 減量用 | 37.4% | 中程度 |
| 27 | 49位 | JPスタイル 和の極み | 38.0% | 中程度 |
| 28 | 28位 | ブラックウッド | 38.3% | 中程度 |
| 29 | 26位 | オソピュア グレインフリー | 38.8% | 中程度 |
| 30 | 87位 | アディクション | 39.0% | 中程度 |
| 31 | 126位 | シーザー ラム&農園野菜 | 39.0% | 中程度 |
| 32 | 32位 | ヒルズ サイエンス・ダイエット アダルトライト | 39.5% | 中程度 |
| 33 | 53位 | ナウフレッシュ | 39.5% | 中程度 |
| 34 | 56位 | モグワン | 39.8% | 中程度 |
| 35 | 23位 | ニュートロ ナチュラルチョイス | 40.5% | 高糖質 |
| 36 | 48位 | ファーストチョイス アレルゲンケア | 41.0% | 高糖質 |
| 37 | 12位 | ブリスミックス ラム | 41.2% | 高糖質 |
| 38 | 36位 | ボディビルダー | 41.5% | 高糖質 |
| 39 | 11位 | アーティミス | 42.0% | 高糖質 |
| 40 | 35位 | ナチュラルバランス LID サーモン | 42.0% | 高糖質 |
| 41 | 44位 | ウェルネスシンプル 体重管理 | 42.0% | 高糖質 |
| 42 | 22位 | ソルビダ 室内飼育成犬用 | 42.7% | 高糖質 |
| 43 | 37位 | プロフェッショナルバランス | 43.0% | 高糖質 |
| 44 | 14位 | ゴー ソリューション センシティブ | 43.1% | 高糖質 |
| 45 | 61位 | アランズ ナチュラル | 43.5% | 高糖質 |
| 46 | 40位 | ペロリコ ライト | 44.2% | 高糖質 |
| 47 | 34位 | ドクターズダイエット メンテナンス | 44.9% | 高糖質 |
| 48 | 45位 | ホリスティックレシピー | 46.5% | 高糖質 |
| 49 | 129位 | アイムス 体重管理用 | 46.5% | 高糖質 |
| 50 | 41位 | ハッピードッグ モンタナ | 48.0% | 高糖質 |
| 51 | 50位 | メディコート 満腹感ダイエット | 48.0% | 高糖質 |
| 52 | 121位 | ビタワン | 48.7% | 高糖質 |
| 53 | 104位 | スック 家族のご飯 | 50.0% | 高糖質 |
| 54 | 135位 | 馬カ | 51.5% | 非常に高い |
| 55 | 79位 | このこのごはん | 52.9% | 非常に高い |
| 56 | 42位 | ナチュラルハーベスト | 54.0% | 非常に高い |
| 57 | 43位 | フレッシュミックス | 54.5% | 非常に高い |
| 58 | 27位 | ソリッドゴールド ホリスティックブレンド | 56.6% | 非常に高い |
| 59 | 136位 | ロックフード工房 肉 | 60.0% | 非常に高い |
※ 糖質は保証分析値からの計算値です。「※推定」と書かれた商品はパッケージ表示の「以上/以下」の値からの試算で、実測値とは差が出る可能性があります。
カテゴリ別に見ると、こんな傾向が見えてきます
① フリーズドライ・エアドライは桁違いに低い(1〜12%)
K9ナチュラル(1.5%)、ジピーク(2%)、ZIWI(3%)、ETドッグ(8%)、キウイキッチン(フリーズドライ/約12%)。澱粉源を必要としないため、糖質が一桁台になります。価格は高めですが、糖質を抑えたい飼い主さんの第一選択肢です。
② 低糖質ドライフード(20〜30%)
オリジン(18%)、ウェルネスコア(24%)、リガロ(25.5%)、HPM(26.7%)、アカナ(27%)、ニュートリエンス(28%)、ニュートラム(30%)。動物性タンパク源の割合が高く、グレインフリー設計のドライフードがこの帯に集中します。
③ 中程度(31〜40%)|大手CMブランドが多い
POCHI(35.6%)、シュプレモ(36.5%)、プロプラン(36.5%)、ロイヤルカナン減量用(37.4%)、ヒルズ アダルトライト(39.5%)、モグワン(39.75%)など。テレビCMやアフィリエイトで見かける有名ブランドの多くがこの帯にいます。
④ 高糖質(41〜50%)|「体重管理用」が多い帯
ブリスミックス(41.2%)、アーティミス(42%)、ソルビダ(42.7%)、ドクターズダイエット(45%)、ホリスティックレシピー(46.5%)、メディコート満腹感(48%)、ハッピードッグ モンタナ(48%)など。脂質を抑える代わりに澱粉が増える「ライト系」「満腹感」系がこの帯に多く並びます。
⑤ 非常に高い(50%超)|LP・大手CM・激安系
スック(50%)、馬カ(51.5%)、このこのごはん(52.9%)、ナチュラルハーベスト(54%)、フレッシュミックス(54.5%)、ソリッドゴールド ホリスティックブレンド(56.6%)、ロックフード工房(60%)。広告で見かけるLPブランドや、安価な市販フードが目立ちます。
意外だった商品
「このこのごはん」はLPでよく見かけるブランドですが、糖質は52.9%と高めでした。LPの印象と数字は分けて見ることをおすすめします。
ご縁の結論|糖質だけで決めなくていい
糖質が低いほうが犬の体には負担が少ない、というのはおおむね正しいと思っています。ただ、糖質だけで決めると価格が一気に跳ね上がります(フリーズドライは1kgあたり1万円超のものが多い)。
ご縁の四女は皮膚病が食事だけで完治した実話があるので、低糖質を意識しています。でも、毎食フリーズドライというのは現実的ではないので、ドライフード(低糖質帯)+ K9ナチュラルやウェットを混ぜるという形にしています。
「絶対これ1択」よりも、低糖質帯(20〜30%)のドライフードをベースに、フリーズドライやウェットでバリエーションをつけるのが、コスパと栄養バランスの両方で現実的だと思います。
❓ よくある質問(FAQ)
Q. 糖質はどのくらいまでなら大丈夫ですか?
A. 明確な基準はありません。AAFCO(米国飼料検査官協会)にも糖質の最大値は規定されていません。ただ、犬の祖先である狼の食事を考えると、糖質は本来そこまで多く必要としない栄養素です。ご縁としては、健康な成犬であれば30%以下を目安にしています。
Q. なぜパッケージに糖質が書かれていないのですか?
A. ペットフード公正取引協議会のルールで、表示が義務付けられているのは粗タンパク質・粗脂肪・粗繊維・粗灰分・水分の5項目だけだからです。糖質はこの5項目から計算する必要があります。
Q. 「以上/以下」の値で計算すると正確じゃないのでは?
A. その通りで、保証分析値は「最低これだけ/これ以下」を保証する数値なので、計算値はおおよその目安です。実測値はメーカーに問い合わせれば教えてくれることもあります。記事内の「※推定」と表記した商品は、特にこの誤差が出やすい商品です。
Q. フリーズドライは糖質が低いのに、なぜみんな使わないのですか?
A. 一番の理由は価格です。K9ナチュラルやZIWIは1kgあたり1万円前後で、ドライフードの3〜5倍します。ご縁の家でも、毎食フリーズドライにはせず「ドライ+フリーズドライ」の混合給与にしています。
Q. 糖質が高いと犬にどんな影響がありますか?
A. 過剰摂取が長期間続くと、肥満・血糖値の急上昇・腸内環境の乱れ・皮膚トラブルなどとの関連が指摘されています。ただし「糖質が高い=即ダメ」というわけではなく、運動量や年齢、健康状態とのバランスが大切です。
出典:YouTube「クのドッグフード研究室」2025年版ドッグフードランキング137選/各メーカー公式サイト・販売店の保証分析値
データ収集:愛玩動物飼養管理士 ご縁(59商品調査・2026年4月)

